検察崩壊 失われた正義 の感想

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参照データ

タイトル検察崩壊 失われた正義
発売日販売日未定
製作者郷原 信郎
販売元毎日新聞社
JANコード9784620321479
カテゴリジャンル別 » 社会・政治 » 社会学 » 社会学概論

購入者の感想

捜査報告書と供述調書の内容は一致するのが本来であるが全く異なるのが日本の司法である。 小沢裁判で検察審査会に提出された捜査報告書は石川証人の供述調書とは全く異なっていた。 担当した田代検事は記憶の混同と弁明したがこのような大幅な混同は認知症患者にしか見られない。 これが真であれば検事の職務は不可能で辞任して治療に専念すべきである。 日本にも著者たちのように正義を擁護して司法の誤りを指摘する正義感あふれる人々がたくさんいるのは心強い。 日本社会の健全な発展のためには司法の独立と正義こそが基本である。 その正義が日本政府や外国政府によってゆがめられることがあってはならない。 司法が日本国民の信頼を回復させるためには解体的出直しが必要という。 取調室での録音、録画の許可である。 調書を捏造した取調官への厳罰である。 少年の夢を破らないように月光仮面を最高裁のロゴマークにしてはどうか。 

この本の重要性は、この時点に於いて陸山会事件の関係者四人からの証言を歴史的記録として残したことにある。
検察は、確かにおかしくなっている。嘘と捏造で固めた都合のいいストーリーを描き、事実をそれに合わせていた。
そして、録音機の持ち込み(佐藤優の眼力による)によってそれは、呆気なく破綻したのである。その後もインターネットの力(内部告発?を含む)により検察は追い詰められた。それでも検察は紙の発想を抜け出していない。
検察は、不利となる事実はカットし詭弁に満ちた報告書を提出したが、正義を欠いた検察は今後五十年は立ち直れないだろうと云った前法務大臣の交代により自浄の最後のチャンスさえ失った。
それ以前にも、鈴木宗男、佐藤優、村岡兼造、石井一、村木厚子等々不可解なストーリー捜査があった。
ロッキード事件と小沢事件は相似と言えよう。クーデターである。
問題は、何故検察が保身に明け暮れここまで劣化してきたのかである。
帝国軍人が敗戦間際まで対アメリカでなくポスト争いに精を出していたという話があり愕然としたことがあるが似ている。
他の官庁も似たようなものだろうということは容易く想像できる。そして、原子力村に見られるように学界も、近時大本営発表に似てきたマスコミも同様であろうと。財界人にも昔日の面影のある人は見あたらない。
何しろ、「敗戦」とか「独立」とかいう言葉がいつの間にか消え、無かったことのようになり平穏な事実上の占領体制が続いているのだから。そして、不気味に粛々と窮乏化が進行している。この期に及んでも人は煽られて踊るのだろうか。三方から揺さ振られた領土問題は最後のチャンスかもしれない。
それにしても、この本が検察審査会で審査が始まる前に刊行されたのは痛快至極である。しかも、毎日新聞社である。
そして、八木さんを中心とする「市民の会」の告発があったからこそであり、その明察と勇気は一つの希望である。

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