新装 ぼくを探しに の感想
参照データ
タイトル | 新装 ぼくを探しに |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | シェル・シルヴァスタイン |
販売元 | 講談社 |
JANコード | 9784061129832 |
カテゴリ | » 本 » ジャンル別 » 文学・評論 |
購入者の感想
誰でもココロのどこかに欠けている部分があると思います。
それは単に満たされていないという事にとどまらず、果たせなかった夢だとか、死に別れた大切な人だとか、悔いの残る結果を残してしまった事だとか、愛してるのに結ばれなかった恋人だとか、この物語で探しているものは、そういうココロに空いた『穴』のようなものを埋めてくれる『なにか』なのではないでしょうか。
もしくはモラトリアム期に誰もが強く感じたような理由のない孤独や喪失感との戦いかもしれないし、もしくは人生を共に歩んでゆけるパートナーを探しているかのようにも感じられます。
しかしこの本の結末で描かれているのは、それらに対しての明快な「答え」ではなく、結局は自分自身と向き合っていくことで解決の糸口となるのではないか、という提案でしょう。そこからまた新たな旅が始まり、そして続編の「ビッグ・オーとの出会い」へとさらなる飛躍をとげます。
シルヴァスタイン、そして訳者の倉橋さんが仰るように『ダメな大人』にも『そうでない大人』にもぜひとも読んでもらいたい物語です。0
それは単に満たされていないという事にとどまらず、果たせなかった夢だとか、死に別れた大切な人だとか、悔いの残る結果を残してしまった事だとか、愛してるのに結ばれなかった恋人だとか、この物語で探しているものは、そういうココロに空いた『穴』のようなものを埋めてくれる『なにか』なのではないでしょうか。
もしくはモラトリアム期に誰もが強く感じたような理由のない孤独や喪失感との戦いかもしれないし、もしくは人生を共に歩んでゆけるパートナーを探しているかのようにも感じられます。
しかしこの本の結末で描かれているのは、それらに対しての明快な「答え」ではなく、結局は自分自身と向き合っていくことで解決の糸口となるのではないか、という提案でしょう。そこからまた新たな旅が始まり、そして続編の「ビッグ・オーとの出会い」へとさらなる飛躍をとげます。
シルヴァスタイン、そして訳者の倉橋さんが仰るように『ダメな大人』にも『そうでない大人』にもぜひとも読んでもらいたい物語です。0