欲情の文法 (星海社新書) の感想
参照データ
タイトル | 欲情の文法 (星海社新書) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 睦月 影郎 |
販売元 | 講談社 |
JANコード | 9784061385115 |
カテゴリ | » 本 » ジャンル別 |
購入者の感想
タイトルに「文法」とあり、帯に「官能小説家の丸秘文章教室」とあることから、読者に対して人物やセックス描写でいかにエロを感じさせるか、その文章作成技法のノウハウ本と思いきや、さにあらず。勿論。、悦ばせる言葉と表現についても触れているが、それは全体の1/6程度。本書の大部分は、人物や場面設定、官能小説の構成の仕方(話の進め方)、目次の書き方、書き手の心構え、読み手がどんな年齢層・学歴・性別で何を期待しているか、そして予定調和つまり読者の期待予想に反しない展開が官能小説の王道であることを説いている。「官能小説家になろうかなぁ」「ネットでエロい文章を書きたいなぁ」と思っている諸氏には最適。細かな技法を模索している諸氏には物足りないかも。ちなみに、筆者が官能小説家として実績のあることは分かるが、自画自賛的な部分が少なからずあり、必ずしも同意できない論を展開している部分が少なからずあるのどうなのかなぁ。