医者の嘘 医者は自分の都合でウソをつく の感想

新聞広告で本書を知った。
タイトルにインパクトがあるのでアマゾンで検索。
レビューが、余りにも多いのでそれ自体に興味があり、レビューに全部目を通した上で購入を決意。
内容は、
「その通り」「本当にそうかなあ」「ほかの本でも紹介されているね」「ここは少し危ない内容だね」
「二番煎じだよ」「自分の考えていたことが確認できたね」「じゃどうすればよいのかね？」
「このことは知らなかった」「ほかの事例で確認しよう」
いろんな問題を提起している本だし、参考にしたり、選択して読めばよいわけ。
この種の本は、そういうもの。１００％期待するものではない。
最後は自分で事実を確認するほかない。
「医者の嘘」というタイトルは編集屋がつけるもの。
いかに売れる本を作るかが勝負だからできるだけ刺激に強いテーマを意図的につけるし、それに従って著者も内容も修正していくもの。
冷静になって読めば、感情的なレビューにならないはず。
私にとっては参考になった。

著者も嘘をついている。

嘘その１
免疫療法の９９％は効果なし。
（ただし自分がやってる免疫療法だけは正しい）

事実　免疫療法は１００％、効果が証明されていない。

欧米では、ちまたで免疫療法の看板を掲げてお金をとる医者は
詐欺師として医師免許をはく奪される。
NK細胞が人体内でがん細胞を
殺すことを実証したエビデンスはなく、
免疫療法はまだ、人体実験段階にすぎない。

嘘その２
コラーゲンには粗悪なものが多い。
（ただし自分が売ってるコラーゲンはすばらしい）

事実　コラーゲンサプリは、天然の肉や魚に比べたらぜんぶ粗悪

→コラーゲンはタンパク質だから、すべて腸に入ると
いったん分解されてアミノ酸の形で利用される。
どんなコラーゲンサプリも微量のタンパク質にすぎず、
さまざまな添加物が使われている。

アミノ酸をしっかりバランスよく摂りたいなら
アミノ酸スコアがパーフェクトな
肉、魚、卵、乳製品を、なるべく天然に近い
調理法で食べるのがいちばん安全で効果的。