プレクス LNB電源供給用ACアダプタ の感想

他の方も書かれているように非常にニッチな商品です。ニッチな商品ではありますが、必要な人にはどうしてもこれが必要という、なかなか珍しい商品です。

私の場合、PCのチューナーカードからアンテナへの電源供給部分だけが、見事にピンポイントで壊れてしまったため、アンテナへの電源供給を常時出来るこの手の商品が必要になりました。

同様の商品でマスプロの電源供給器が5000円ほどでありますが…高い、高すぎます。ただ単にアンテナに15Vの電源を供給するだけなのに…。

これがニッチな商品の恐ろしいところで、需要があまりないので競合製品もあまりない。価格競争がほぼ存在しないので、実質独占状態になり価格が下がらない…。そこでこちらの商品を見付け、3000円近く安く多少不安でしたが購入しました。

結果的にアンテナへの電源供給、分配したチューナーカード、TV全て電源供給無し設定にして視聴することが出来ました。

格段に安くて少し不安だったのと、もうひとつ不安だったのが、常時電源供給での電気代でした。

地域や契約形態によってそれぞれ違うのですが、2.5ワットと言うことでざっくり計算してみると、1時間0.04円、24時間0.96円。ざっくりですが1日1円くらいです。1ヶ月30円、1年365円。1年で400円行かないくらいですね。これなら常時電源供給しっぱなしで問題なしです。

各機種で電源供給するかしないか設定したりせず、何も考えずに使えますからね。これもメリットの一つです。

チューナーカードの電源供給部分が壊れたときには、チューナーカード一枚ゴミになるかと思ったのですが、これを接続したことにより問題なく使えるようになったので助かりました。

BS/CS用のパラボラアンテナにはDC15Vの給電が必要なんですが、最近のテレビは「常時給電」に設定できないことが多いようです。

常時給電にしているのに別の部屋ではBSが映らないという場合にこの機器は便利です。
分配器には「全端子電流通過型」と「1端子電流通過型」があるのですが、屋外に設置されている分配器が後者の場合、1つの端子（部屋）からの給電を受けるだけで、それ以外からの給電は受け付けないという仕様です。
デジタル放送以前からの従来のアンテナ設備を流用している場合、分配器にこの「1端子型電流通過型」が使われていることが多いように思います。

この状態だと、1つのテレビからの給電だけしか受け付けないことになります。テレビの電源が入っているときだけ他のテレビでBS/CS放送を受信できますが、給電を受け付けるテレビの電源がOFFだと右側のテレビでは地デジしか映らないということになります。

屋外に設置されている分配器を「全端子電流通過型」に交換するという解決策もあるのですが、工事が必要になるので、自分で簡単に解決するのであれば、この電源供給機を使うのが便利です。
（アンテナからの配線が「全端子電流通過型」で分配されている場合、他の部屋のアンテナ端子に挿しておくだけで大丈夫です）

これがあるおかげでややこしい問題が簡単に解決する。

ＢＳを観るためのパラボラアンテナには１５Ｖの直流電源が必要である。
大抵はＢＳ受信機器（ＢＳＴＶやＢＳビデオ）から供給されるが、昔と違って最近のＢＳ電源は本体がＯＦＦになるとＢＳ電源もＯＦＦになるものが多くなってきた。
殆どの家庭ではＢＳ電源の経路は一本しかないから、ＢＳ電源がＯＦＦの時には他のＢＳ機器にＢＳ電波が送られないことになる。

この製品を一本しかないＢＳ電源経路に繋いでおけば「どれがＢＳ電源を供給してくれてるかな〜？」という心配からは開放される。0