森鴎外 椋鳥通信(上) (岩波文庫) の感想
参照データ
タイトル | 森鴎外 椋鳥通信(上) (岩波文庫) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 森 鴎外 |
販売元 | 岩波書店 |
JANコード | 9784003100691 |
カテゴリ | 文学・評論 » エッセー・随筆 » 著者別 » ま行の著者 |
購入者の感想
読んでいる最中ですが、これが面白い、主に欧州の当時の世界のニュースなのだが、あらゆる分野に及んで紹介されています。
上・中・下と大部の3巻を購入してしまいました。さすがに鴎外の取捨選択で今も夢中になれる程の眼力です。特にメディア(文化面に敏感な)に重きを置いているような気がします。
これが鴎外作品の一押しとは思われませんが、現代語訳で編集されているので読むのに苦労はありませんが、ちょっと覗いてみようかな
という人には不向きです。20世紀初頭の雰囲気がひしひしと伝わってくる作品です。鴎外の別の一面が見え大変面白いです。
上・中・下と大部の3巻を購入してしまいました。さすがに鴎外の取捨選択で今も夢中になれる程の眼力です。特にメディア(文化面に敏感な)に重きを置いているような気がします。
これが鴎外作品の一押しとは思われませんが、現代語訳で編集されているので読むのに苦労はありませんが、ちょっと覗いてみようかな
という人には不向きです。20世紀初頭の雰囲気がひしひしと伝わってくる作品です。鴎外の別の一面が見え大変面白いです。
鴎外については、熱心な読者ではなく、文庫版「北条霞亭」も、文庫版「伊沢蘭軒」も途中挫折してしまった(眠かった)。しかし、世評高い「椋鳥通信」は全集端本を買って、繰り返し読んだ。個人的には、これが鴎外の本の中で、一番現代的で、一番面白い本ではないかと思っている。今回読みやすく、携帯しやすい上中下の文庫本になるのは大変うれしい。本書は、鴎外が匿名で書き続けた、世界最新ニュース、コラム、世界ゴシップ、三面海外記事、噂話、ほら話、下ネタに近い話、有名人の死亡・栄典・お誕生日記事、事件は殺人・自殺から詐欺・密通までまで、文化は骨董品売買から劇場公演プログラム、展覧会まで、何でもありの記事の集大成である。
最大の特徴は、最新情報であること、徹底的に具体的人名等が挙げられていること。価格、人数、日数等がきちんと示されていて、適当(アバウト)ではないことである。
最大の特徴は、最新情報であること、徹底的に具体的人名等が挙げられていること。価格、人数、日数等がきちんと示されていて、適当(アバウト)ではないことである。