エクリチュールの零(ゼロ)度 (ちくま学芸文庫) の感想
参照データ
タイトル | エクリチュールの零(ゼロ)度 (ちくま学芸文庫) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | ロラン バルト |
販売元 | 筑摩書房 |
JANコード | 9784480085238 |
カテゴリ | ジャンル別 » 文学・評論 » 評論・文学研究 » 文学理論 |
購入者の感想
二年ほど前、言語学の教授の未亡人からソシュールの「一般言語学講義」やヤーコブソンの選集、サピアやウォーフの著作とフーコーの「言葉と物」、レヴィ=ストロースの「野生の思考」、メルロ=ポンティ「知覚の現象学」などと一緒に本書を戴いた。しばらく拾い読みしたが、メモを取りながら読んでいくと、この著作が一種の地図として構成されていることが見えてきた。
本書には「零度のエクリチュール」「記号学の原理」とそれぞれ訳された論文が収録されている。使われている語り口はまったく異なるが、エクリチュールなるものの特質や種別や分布を明らかにする手法と、記号なるものの特質とその構成要素と相互作用についての分析手法は、気取ったいい方をすればトポロジー的に相同性を持っている。
本書には「零度のエクリチュール」「記号学の原理」とそれぞれ訳された論文が収録されている。使われている語り口はまったく異なるが、エクリチュールなるものの特質や種別や分布を明らかにする手法と、記号なるものの特質とその構成要素と相互作用についての分析手法は、気取ったいい方をすればトポロジー的に相同性を持っている。