VTJ前夜の中井祐樹 の感想

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参照データ

タイトルVTJ前夜の中井祐樹
発売日2014-12-24
製作者増田俊也
販売元イースト・プレス
JANコード9784781612706
カテゴリ »  » ジャンル別 » ノンフィクション

購入者の感想

リアルタイムで見ていた試合の数々の裏話、
他の人も言っていますが読みながら涙が出てくる話で感動しました。

特に
タイトルになっている
「VTJ前夜の中井祐樹」。
VTJとは総合格闘技イベントの
ヴァーリ・トゥード・ジャパンのことです。

中井祐樹のVTJのゴルドー戦。当時テレビで見ましたが、
客席でこんなグッとくる出来事があったのかと感動。

堀越英範が主役の「超二流と呼ばれた柔道家」も今でも
記憶がある試合。
この2編が個人的には読んでいて困りました。泣きそうで。

七帝柔道の独特な世界、人間関係が垣間見れて
柔道経験者(自分のようにかじったレベルの人も)は必読です。

とにかく泣ける。表題作のみならず、「超二流と呼ばれた柔道家」「死者たちとの夜」ほか巻末の七帝柔道対談含め、どれを読んでも胸を熱くさせるという作品集はいまどき珍しいのではないか。『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』『七帝柔道記』に連なる三部作の完結篇だという今作。なぜ泣けるのか。登場人物が「可哀想」というわけではない。誰もが敗れ大きな痛手を負うが、世間的にはほとんど知られることのなかった男たちが一瞬輝き、残光を残す。各々のなかに生きるその“残り火”が、語り部である増田を動かし、われわれの奥深くにもある種火のようなものを揺さぶるのだ。力道山に敗れながらも後半生を生きた木村政彦を描いた増田に通底するテーマがそこにある。勝者とは何か、敗者とは何か、生きるとは、生き続けるとは何か。格闘技を舞台としながらも、普遍的な問いかけが、専門知識などなくとも、世代や性別を越えて響いてくる。決して多作ではない著者だが、まさに一冊入魂。自分にとって手元に置いて読み返したい本がまた一冊、出来た。

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