それでも前へ進む の感想
参照データ
タイトル | それでも前へ進む |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 伊集院 静 |
販売元 | 講談社 |
JANコード | 9784062192835 |
カテゴリ | 文学・評論 » エッセー・随筆 » 著者別 » あ行の著者 |
購入者の感想
この著者が季節の移ろいや旅の感想を語ると、不思議と人生の哀切を感じてしまう。
本書のエッセイはどれも短く気楽に読み飛ばせてしまうが、一編一編は熟成された大人の味わい深いエピソードが連ねられており、アラフォーで人生に疲れ気味の評者に束の間の心の安寧をもたらしてくれた。ギャンブルや酒にまつわる話がないので、伊集院ファン以外の多くの読者にも受け入れられる秀作と思う。
本書のエッセイはどれも短く気楽に読み飛ばせてしまうが、一編一編は熟成された大人の味わい深いエピソードが連ねられており、アラフォーで人生に疲れ気味の評者に束の間の心の安寧をもたらしてくれた。ギャンブルや酒にまつわる話がないので、伊集院ファン以外の多くの読者にも受け入れられる秀作と思う。
「土地に対する愛着が強い人々なのだ…
歴史の中で、日本人が国を棄て流浪の民に
なったことはない」と著者は言う。
確かに、そうだ。
私もこの国で生きていたいと思う。
日本の巡る四季が好きで、
「あうん」で伝わる日本人が好きだ。
それなのに、
3.11….あれから4年が経とうとしている。
何が出来たのか、私は疑問ばかりが募っている。
今も震災で亡くした人々の言葉は重い。
私は、ただ寄り添い聞くことしか術がない。
本書は語る―
「あなたを見守っていると示してあげる事が必要なのだ。」
著者に背中を押され、「それでも前に進む」のかと噛みしめる。
歴史の中で、日本人が国を棄て流浪の民に
なったことはない」と著者は言う。
確かに、そうだ。
私もこの国で生きていたいと思う。
日本の巡る四季が好きで、
「あうん」で伝わる日本人が好きだ。
それなのに、
3.11….あれから4年が経とうとしている。
何が出来たのか、私は疑問ばかりが募っている。
今も震災で亡くした人々の言葉は重い。
私は、ただ寄り添い聞くことしか術がない。
本書は語る―
「あなたを見守っていると示してあげる事が必要なのだ。」
著者に背中を押され、「それでも前に進む」のかと噛みしめる。