かもめのジョナサン (新潮文庫 ハ 9-1) の感想

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参照データ

タイトルかもめのジョナサン (新潮文庫 ハ 9-1)
発売日販売日未定
製作者リチャード・バック
販売元新潮社
JANコード9784102159019
カテゴリジャンル別 » 文学・評論 » 文芸作品 » 英米文学

購入者の感想

「かもめのジョナサン」はいい小説です。
何かに行き詰まったり、人との違いに悩んだりしているときにはこの小説にたくさん勇気づけられると思います。
ただ、何も考えずに読んでしまうとあまりにもジョナサンが特別すぎて普通の生活をおくる「かもめ」たちが何も考えない劣った存在のように感じてしまいます。人によっては鼻に付くような話だと思うでしょうし、また、ある人が読むと場合によっては考え方が違う他人を劣った存在と見せてしまうかもしれません。
でも、リチャード・バックが次に書いた「イリュージョン」を読むと、この小説の捉え方が変わります。
「かもめのジョナサン」はジョナサン側から見た話であるからジョナサンが特別な感じに感じられますが、それはジョナサンが「好きでやっていること」で何もジョナサンだけが特別ではないということが理解できます。

「普通と思われる生活を送る」ことも一つの選択だし、ジョナサンのように「世捨て人(鳥?)のような生活を送る」ことも一つの選択。
どちらもやりたいことをやっているだけ。そこには何も崇高だとか特別だとかということはないし、どちらが良いとか悪いとかということもない。「イリュージョン」を読むことでこの小説で世捨て人的な考え方に傾いてしまったバランスをいい具合に戻してくれます。

ジョナサンを「イリュージョン」の元・救世主のドナルド・シモダに置き換えて読むと面白いかも。

「これでいいいのか?」と悩みながらも、目標に向かって進んでいる人に
お勧めの一冊です。

「それでいいのだ!」と、ジョナサンの生き方が、あなたの背中を力強く
押してくれるはずです。ジョナサンは私達に何も語りかけてきませんが、
ひたむきなその後姿から情熱、目標設定、創意工夫、諦めない、素直で
あること、調和、人生の喜びなどを学べます。

私も時速百キロ以上で海面に叩きつけられるジョナサンのように、身体を
はって新しいことや問題にぶつかっていこうと思います。そして、想像を
超える結果に出合えることを楽しみにしてます。

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