気が遠くなる未来の宇宙のはなし の感想

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参照データ

タイトル気が遠くなる未来の宇宙のはなし
発売日販売日未定
製作者佐藤 勝彦
販売元宝島社
JANコード9784800201119
カテゴリジャンル別 » 科学・テクノロジー » 宇宙学・天文学 » 一般

購入者の感想

本書はタイトル通り、現在の地球・太陽系・銀河系、そして銀河系外の銀河・銀河団、究極的には今ある「宇宙」全体の未来を、宇宙物理学や量子論等を平易に解説しながら紐解いていく。物理や量子論といっても本格的なものでなく、単純化して比喩や図説を要所で利用して一般読者をかなり意識した内容構成である。この辺りは、『たとえば銀河がどら焼きだったら』(文庫版もある)と内容面で多少重なる部分があるように思う。ただ本書はあくまで現宇宙の未来論であり、前掲本は宇宙物理学・素粒子論などの基本的一般論なので趣旨は異なり、両者を読むことも充分に意義がある。

本書は、宇宙のXX万年後・YY億年後などといった宇宙年齢(138億年)以上の遥かな未来の宇宙を、現段階の理論から解説するという形式上、必然的に推測(に推測を重ねたもの)になりがちではある。まずは、地球と太陽系の歴史現状(氷期・間氷期サイクル、地磁気変化、太陽活動の変動・スーパーフレアの発生他)を外観、そして太陽系の寿命・最後へと進む。そして銀河系・銀河系外宇宙の未来について考察し、いわゆる「ビッグ・クランチ」や「ビッグ・リップ」、簡略な素粒子論を織り混ぜながらダーク・マター、ダーク・エネルギー、恒星の終末、ブラック・ホール、銀河の吸収・衝突などを概観していく。終盤はやや抽象的に感じたが、著者の宇宙観で締め括るものと言えよう。また”宇宙膨張速度は光速を越える”という、いわゆる相対論的因果律にも言及している。後半はやや内容が濃くなるが解説が丁寧なので、一般読者でも充分に読み通せよう。

本書はタイトル通り、現在の地球・太陽系・銀河系、そして銀河系外の銀河・銀河団、究極的には今ある「宇宙」全体の未来を、宇宙物理学や量子論等を平易に解説しながら紐解いていく。物理や量子論といっても本格的なものでなく、単純化して比喩や図説を要所で利用して一般読者をかなり意識した内容構成である。この辺りは、『たとえば銀河がどら焼きだったら』(文庫版もある)と内容面で多少重なる部分があるように思う。ただ本書はあくまで現宇宙の未来論であり、前掲本は宇宙物理学・素粒子論などの基本的一般論なので趣旨は異なり、両者を読むことも充分に意義がある。

本書は、宇宙のx万年後・xx億年後などといった宇宙年齢(138億年)以上の遥かな未来の宇宙を、現段階の理論から解説するという形式上、必然的に推測(に推測を重ねたもの)になりがちではある。まずは、地球と太陽系歴史現状(氷期・間氷期サイクル、地磁気変化、太陽活動の変動・スーパーフレアの発生他)を外観、そして太陽系の寿命・最後へと進む。そして銀河系・銀河系外宇宙の未来について考察し、いわゆる「ビッグクランチ」や「ビッグリップ」、簡略な素粒子論を織り混ぜながらダークマター、ダークエネルギー、恒星の終末、ブラックホール、銀河の吸収・衝突などを概観していく。終盤はやや抽象的に感じたが、著者の宇宙観で締め括るものと言えよう。また”宇宙膨張速度は光速を越える”という、いわゆる相対論的因果律にも言及されている。後半はやや内容が濃くなるが解説が丁寧なので、一般読者でも充分に読み通せよう。0

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