黒船来航 日本語が動く (そうだったんだ!日本語) の感想
参照データ
タイトル | 黒船来航 日本語が動く (そうだったんだ!日本語) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 清水 康行 |
販売元 | 岩波書店 |
JANコード | 9784000286237 |
カテゴリ | 歴史・地理 » 日本史 » 一般 » 日本史一般 |
購入者の感想
幕末の外交交渉が具体的にどう行われたのかというのは、歴史好き、幕末好きな者なら、だれしも興味津津だろう。そのうえ、それが日本語を動かしたというなら、日本語教師を生業としている私には、まさに垂涎のテーマ。それゆえ、期待して読んでみたのだが、アテが外れた。
たしかに、ほかのレビューにもあるとおり、一連の交渉についての雑学というか、トリビアは多く、その点ではおもしろかった。ただ、いかんせん「日本語が動く」については、ひどく貧弱な記述と論考で、ガッカリさせられた。この交渉で生まれた日本語が、その後の言文一致にどう結びつくのか、ほとんど言及がない。著者には申し訳ないが、とても「そうだったんだ! 日本語」なんて思えなかったのである。
たしかに、ほかのレビューにもあるとおり、一連の交渉についての雑学というか、トリビアは多く、その点ではおもしろかった。ただ、いかんせん「日本語が動く」については、ひどく貧弱な記述と論考で、ガッカリさせられた。この交渉で生まれた日本語が、その後の言文一致にどう結びつくのか、ほとんど言及がない。著者には申し訳ないが、とても「そうだったんだ! 日本語」なんて思えなかったのである。