彼女のこんだて帖 (講談社文庫) の感想

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タイトル彼女のこんだて帖 (講談社文庫)
発売日2011-09-15
製作者角田 光代
販売元講談社
JANコード9784062770194
カテゴリ文学・評論 » 文芸作品 » 日本文学 » か行の著者

購入者の感想

食べることにまつわる話なのに、何故か何度か胸に込み上げてくるものがある。

買ってきた出来合いのものでなく、自分が造る料理は、お腹を満たすだけでないようだ。

自分が造ることは創作であり、その過程が、あらゆる人たちの心を揉み解す。

料理を造りながら、自分の心を揉み解し、心の悩みやしこりについて、迷う気持ちの方向性が定まってゆくその瞬間を描くからこの本は胸が一杯になる。

登場する人たちは、自分にも当てはまりそうだし、自分の周囲にも居そうな感じだ。

その人たちが造る料理は、食卓に並ぶ家庭料理が主だからこそ、繰り返されてきた日常の尊さが、各短編毎に読み手の心を揺さ振る。

「あとがきにかえて」で角田さんがお母さんについて書かれてますが、これも駄目押しで泣かせます。

昨年の本ですが、今年になってから読んだ中で私のベスト1です。

結婚して、子供が生まれて、仕事も続けてと毎日あわただしい中で、

食事を作って食べるのは、一種「修行」のようなものです。

「面倒くさい」と思うけど、一緒に食べる人がいるからこそ

作っているんだな〜と結婚13年目にして思うようになりました。

そんな私の気持ちにぴったりの本でした。

どの話しも何度も読み返したいものです。

特に「豚柳川できみ会う」はじ〜んときました。

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