40年後の『偶然と必然』: モノーが描いた生命・進化・人類の未来 の感想
参照データ
タイトル | 40年後の『偶然と必然』: モノーが描いた生命・進化・人類の未来 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 佐藤 直樹 |
販売元 | 東京大学出版会 |
JANコード | 9784130633338 |
カテゴリ | ジャンル別 » 科学・テクノロジー » 生物・バイオテクノロジー » 遺伝子・分子生物学 |
購入者の感想
まだ8割くらいしか読んでいないが、J. モノ―の有名な本「偶然と必然」が国際的な見地からも誤読が目立ち、本来著者が意図した内容が伝わっていないことを示した書。分子生物学者は必読といってもよい。その理由は、自分たちの研究対象が本当に必然的な構造を持っているのか、そんなところに思いをはせるきっかけになるからだ。また、フランス語に興味を持つ方も読んでみるとよい。そういう人たちには巻末の資料2が興味をそそるだろう。私自身はフランス語はあまり知らないが、最初に原著日本語訳を読まないでよかった、と思ってしまったのは事実。哲学的でもあり、語学の勉強にもなる。書を読むという行為の意味まで考えさせる名著だと思う。