Drums & Wires (Cd+Blu-Ray) の感想

スティーヴン・ウィルソンのミキシングはいつも通りの安定した仕事ぶりで出来もいい。が、個人的に目玉と考えるのはB
Dに収録された膨大な追加音源である。マジで1日では聴き通せないほどの量だし、アマゾンにはなぜか詳細なインフォ
メーションが皆無なので、ちょっと整理しておこう。

CD：アルバム本体＋従来のボーナス・トラック3曲（「チェイン〜」「ライムライト」「ライフ・ビギンズ〜」）に加えて「テン・フィ
　　 ート〜」のエレクトリック・ヴァージョン他3トラック追加で計18トラック収録
BD：（1）オリジナル・アルバム5.1サラウンド・ミックス
　　　（2）追加トラック5.1サラウンド・ミックス（CDからさらに増えて計11トラック）
　　　（3）オリジナル・アルバム新規ステレオ・ミックス
　　　（4）追加トラック新規ステレオ・ミックス（こっちも11トラック）
　　　（5）インスト・ミックス（20トラック）
　　　（6）デモ録音（スタジオ別に4種18トラック）
　　　（7）シングル用の再録音（3トラック）
　　　（8）レコーディング前のリハーサル（9曲20トラック）
　　　（9）「ライフ・ビギンズ〜」「ナイジェル」のプロモ映像

計CD18トラック＋BD107トラック…いやこれ、普通にボックスセットでしょと言う物量。出し惜しみ感一切なし。スゲエ。個
人的に最大の聴きどころは最後のリハ音源で、「ディドリー・ビート・ジャム」という名の通りジャングル・ビートのインスト・ジ
ャムなんかも含まれた生々しいドキュメントだ。一方の動画はチープなプロモ2トラックのみで、まあ当時ならこんなもんだ
ろという内容。
しかし国内盤は出ないのだろうか。パートリッジ、ムールディングの曲解説はぜひ日本語訳で読みたいところだ。