武満徹対談選―仕事の夢 夢の仕事 (ちくま学芸文庫) の感想
参照データ
タイトル | 武満徹対談選―仕事の夢 夢の仕事 (ちくま学芸文庫) |
発売日 | 販売日未定 |
販売元 | 筑摩書房 |
JANコード | 9784480091291 |
カテゴリ | エンターテイメント » 音楽 » クラシック » 19世紀以後 |
購入者の感想
ジャズ好きなのでキースジャレットを目当てに購入しましたが、そうそうたる音楽家(特に現代作曲家)を相手にする武満の語りに魅了され、いくつかCDを聴きなおしたり買ったりする次第です。キースとの対談はお目当て以上の内容でとても驚いています、キースの第一級の資料と言って間違いなく、普段はややとっつきにくいキースをここまで饒舌に語らせることは、武満のキースへの、または音楽そのものへ対する深い理解をなくしてはありえません。キースの音楽の試みと問題を正確に見抜いている様には感嘆します。ジャズでは他にも秋吉敏子やラッセルなども刺激的な内容です。全体を通してとかく抽象的で軽い印象の本ですが、対談相手から抽象的ながら大胆な発言を引き出すとこも多く、何度もはっとさせられます。対談相手の1人にでも興味があれば買いです。
参考になれば:対談相手
ジョン・ケージ、黛敏郎、岩城宏之、キース・ジャレット、ヤニス・クセナキス
ジョージ・ラッセル、デヴィッド・シルヴィアン、大竹伸朗、辻靖剛
杉浦康平、谷川俊太郎、吉増剛造、寺山修司、秋吉敏子、黒柳徹子
参考になれば:対談相手
ジョン・ケージ、黛敏郎、岩城宏之、キース・ジャレット、ヤニス・クセナキス
ジョージ・ラッセル、デヴィッド・シルヴィアン、大竹伸朗、辻靖剛
杉浦康平、谷川俊太郎、吉増剛造、寺山修司、秋吉敏子、黒柳徹子
武満氏は音楽に対してオープンマインドで、ジャズのセオリーでも支持できるものはきちんと支持した。ジョージ.ラッセルの対談では、嬉しくて仕方ない、という風情がよく見える。白眉なのはケージとの対談。ジョン.ケージの音楽の本質がこれ以上良く出た読み物を私は知らない。クロスカルチャー的なフィールドの人との対談もそれはそれなりに面白いが、やはり音楽家同士での対談の内容の奥深さにはしびれる。