復興の書店 (小学館文庫) の感想
参照データ
タイトル | 復興の書店 (小学館文庫) |
発売日 | 2014-11-06 |
製作者 | 稲泉 連 |
販売元 | 小学館 |
JANコード | 9784094061017 |
カテゴリ | ジャンル別 » 人文・思想 » 本・図書館 » 図書館情報学 |
購入者の感想
本が好きで本屋さんも好きで、しかも書籍業界で働いている私。
だから読む前から号泣は覚悟していました。
本は「生活必需品」だった
という内容紹介を読んだだけでもうグッときてしまう。
当然、泣きながら読むことに。
しかし今、冷静にこの本を振り返ると、「社会における書店」についても考えさせられたことに気が付きました。
非常事態における本の役割を考えると、それは日常でも重要な役割を担っているのではなかと。
書店が消えている現状は、実は大変な事態なのではないかと。
大災害で日常が破壊され心にダメージを負った人々にとって、「本屋さん」と「本」というものはすごく必要とされるものだったようです。
そのことが、この本にぎっしりと描き出されていました。
まだ物資が充分に行き渡っていなかった当時から、食糧や日用品を買いに来たお客さんが荷物を詰めた大きなリュックを背負って、そのまま本屋にも押し掛けていたのだそうです。
生死を分けるほどの災害を乗り切った人が次に強く求めた物の一つが『本』であったことは、もっと重要視されるべきではないかと思います。
この本を読むと、『本』は例えばトイレットペーパーや下着と同等の必需品なのではないか、と。
本好きの贔屓目ではなく、そう思いました。
なので、町の本屋さんが消えている現状は、ひょっとして「書籍業界の不況」というだけの問題ではなく、教育とか心の豊かさとか生活のゆとりとか、そういった範囲の問題かもしれない、と本書を読んで危機感すら覚えました。
ぜひ、書籍業界以外の人にも読んでいただきたいです。
だから読む前から号泣は覚悟していました。
本は「生活必需品」だった
という内容紹介を読んだだけでもうグッときてしまう。
当然、泣きながら読むことに。
しかし今、冷静にこの本を振り返ると、「社会における書店」についても考えさせられたことに気が付きました。
非常事態における本の役割を考えると、それは日常でも重要な役割を担っているのではなかと。
書店が消えている現状は、実は大変な事態なのではないかと。
大災害で日常が破壊され心にダメージを負った人々にとって、「本屋さん」と「本」というものはすごく必要とされるものだったようです。
そのことが、この本にぎっしりと描き出されていました。
まだ物資が充分に行き渡っていなかった当時から、食糧や日用品を買いに来たお客さんが荷物を詰めた大きなリュックを背負って、そのまま本屋にも押し掛けていたのだそうです。
生死を分けるほどの災害を乗り切った人が次に強く求めた物の一つが『本』であったことは、もっと重要視されるべきではないかと思います。
この本を読むと、『本』は例えばトイレットペーパーや下着と同等の必需品なのではないか、と。
本好きの贔屓目ではなく、そう思いました。
なので、町の本屋さんが消えている現状は、ひょっとして「書籍業界の不況」というだけの問題ではなく、教育とか心の豊かさとか生活のゆとりとか、そういった範囲の問題かもしれない、と本書を読んで危機感すら覚えました。
ぜひ、書籍業界以外の人にも読んでいただきたいです。