Free Culture の感想

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参照データ

タイトルFree Culture
発売日販売日未定
製作者ローレンス・レッシグ
販売元翔泳社
JANコード9784798106809
カテゴリジャンル別 » 人文・思想 » 本・図書館 » 著作権

購入者の感想

アメリカの憲法学者で、サイバー法の第一人者であるレッシグ教授が
アメリカの著作権をめぐる状況に警鐘を鳴らし
新しい制度設計を提示している著作です。
(前2作と重なる部分も多くあります。)
著者は法学者ですが、制度自体を大きな視点で再検討しており
法学の知識を前提とするわけではないので
著作権の問題に興味がある人ならば誰でも読める著作です。
レッシグ教授の主張の核心は、Free Cultureの擁護であり
その目的はイノベーション・創作活動の擁護であると思いますが
イノベーション・創作活動の擁護という大鉈の射程については
もう少し詳細に検討してみる必要があるように思われます。
また、著作権の財産権としての側面があまりにも重要視されすぎていて
人格権的な側面からの議論がほとんどないのは気になりました。
(アメリカでは著作人格権は制限的なようですが。)
レッシグ教授が提示している制度設計に不整合なわけではないと思われますが
財産権的側面一辺倒の議論は受け入れられにくいように感じました。
また訴訟の状況もアメリカとはかなり異なります。
日本は日本で再検討してみる必要はあるかもしれません。
本作では、著者がソニー・ボノ著作権延長法が合衆国憲法に反するとして
提訴したエルドレッド訴訟についても詳しく書かれています。
連邦最高裁での口頭弁論のやりとりをレビューした件が
なかなか興味深いです。
翻訳はかなりクセがあり、気になる人も多いのではないかと思います。
原文は公開されているようなので、対照してみる手はあります。

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