史上最強カラー図解 プロが教える通信のすべてがわかる本 の感想
参照データ
タイトル | 史上最強カラー図解 プロが教える通信のすべてがわかる本 |
発売日 | 販売日未定 |
販売元 | ナツメ社 |
JANコード | 9784816351105 |
カテゴリ | ジャンル別 » 科学・テクノロジー » 電気・通信 » 通信工学 |
購入者の感想
カラーで図や写真が豊富な通信の解説本。写真や絵を見ていると通信がわかった気にはなる。電波の波長域と周波数(60ページ)や無線LANの規格(100ページ)や光ファイバのしくみ(64ページ)など、通信の世界で”規格化”されたものは、誰が執筆しても同じ内容となってしまう。つまり、この手の本は、著者自身の言葉で説明している点に着目して内容を評価すべきである。
153ページでは、次のように説明している。
“インターネットへの接続速度は、電話線を使ったダイヤルアップ方式では56kbpsであったが、その後、国内ではNTTが交換機をデジタル化し、64kbpsのISDN接続が可能となった。”
NTTが64kbpsのISDN接続を可能としたのは、1988年(昭和63年)である。ISDNがサービス開始してからも、パーソナルコンピューターの代名詞とまで言われたNECのPC98が9.6kbpsあるいは19.2kbpsのシリアルインターフェース速度しかなく、回線速度の方が機器よりも速かった時代が続く。当初はISDNのスピードがあまりに速くてアプリケーションも少なく、速度に見あうパソコンもなかったため、INSの頭文字をもじって「一体、何をするの?」とまで言われている。
56kbpsモデムが登場するのは、パーソナルコンピューターのシリアルインターフェースが115.2kbpsをサポートしてから後のこと。1995年にWindows95が登場して、しばらくして56kbpsによるプロバイダでの接続が可能となったのが歴史的事実である。ISDN化の何年も”後”に、電話での56kbpsが可能となっているのだが、時代を何年も逆行させた都合のよい説明をするところが如何にも素人らしい。
152ページでは次のように説明している。
“日本では、1980年代後半からインターネットユーザーが増えはじめた。”
153ページでは、次のように説明している。
“インターネットへの接続速度は、電話線を使ったダイヤルアップ方式では56kbpsであったが、その後、国内ではNTTが交換機をデジタル化し、64kbpsのISDN接続が可能となった。”
NTTが64kbpsのISDN接続を可能としたのは、1988年(昭和63年)である。ISDNがサービス開始してからも、パーソナルコンピューターの代名詞とまで言われたNECのPC98が9.6kbpsあるいは19.2kbpsのシリアルインターフェース速度しかなく、回線速度の方が機器よりも速かった時代が続く。当初はISDNのスピードがあまりに速くてアプリケーションも少なく、速度に見あうパソコンもなかったため、INSの頭文字をもじって「一体、何をするの?」とまで言われている。
56kbpsモデムが登場するのは、パーソナルコンピューターのシリアルインターフェースが115.2kbpsをサポートしてから後のこと。1995年にWindows95が登場して、しばらくして56kbpsによるプロバイダでの接続が可能となったのが歴史的事実である。ISDN化の何年も”後”に、電話での56kbpsが可能となっているのだが、時代を何年も逆行させた都合のよい説明をするところが如何にも素人らしい。
152ページでは次のように説明している。
“日本では、1980年代後半からインターネットユーザーが増えはじめた。”