三日月ロック の感想

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参照データ

タイトル三日月ロック
発売日2002-09-11
アーティストスピッツ
販売元ユニバーサルJ
JANコード4988005308306
Disc 1 :夜を駆ける
水色の街
さわって・変わって
ミカンズのテーマ
ババロア
ローテク・ロマンティカ
ハネモノ
海を見に行こう
エスカルゴ
遥か (album mix)
ガーベラ
旅の途中
けもの道
カテゴリ » ミュージック » ジャンル別 » J-POP

購入者の感想

 スピッツというバンドに関して、彼らの作品をそれぞれ引き比べて優劣を
付けることにはあまり意味がないんだろうなあ、と思うことがある。それは、
例えば綺麗にカットされたダイヤモンドを様々な角度に傾けつつ、屈折した光の
見え方が変化するのを楽しむとき、ダイヤの傾け方や光源との位置関係によって
その輝きの色合いは変わるものの、その全てが等しく美しいのと同じことで、
スピッツから発信される楽曲も全て同程度に素晴らしいものだからだ。
もちろん中にはいまいちに感じる曲やアルバムもあるわけだけど、そうした作品でさえ、
それらが駄作なわけではなく「良い」と思える瞬間をまだ自分が迎えられていない
だけのことなのだ、と信者の僕は思っている。

 それでもどれか一つ、「これ」というアルバムを挙げろ、と言われたら、
僕は『フェイクファー』とこの『三日月ロック』とでかなり迷った後、
『三日月ロック』を選ぶように思う。それぐらい完成度の高いアルバムだ。
スピッツには、言葉にできるものとできないものと、良いところが本当に
たくさんあるのだけど、その中の何か一つが、この作品で完全に極められたと思う。
 音はまるで聴く人の中を洗い清めていくかのように恐ろしく透き通って
いるけど、けして冷たくはなく人肌のようなかすかな温度がある。一つの
アルバムの中に夜があり、夜明けがあり、だるい昼間があって夕暮れがある。
人気のない街路があり、雑踏があり、どこまでも続く長い道がある。ピュアな
ところもあれば猥雑なところもあり、孤独があれば繋がり合いもある。
目を閉じて聴いているといくつもの情景が色彩鮮やかに浮かんでくる。こんな
アルバムはちょっとない。

 そんなわけで、もしもスピッツに興味はあるけどちゃんと聴いたことは
ないという方がいるなら、僕は『三日月ロック』から聴いてみることを推す。
それで気に入ったら、次は『フェイクファー』か『ハヤブサ』か、メジャー
デビュー作の『スピッツ』を攻めてみるのもいいかもしれない。もし

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