新しいウイルス入門 (ブルーバックス) の感想

アマゾンで購入する

参照データ

タイトル新しいウイルス入門 (ブルーバックス)
発売日販売日未定
製作者武村 政春
販売元講談社
JANコード9784062578011
カテゴリ »  » ジャンル別

購入者の感想

 主にウイルスの構造、動物細胞内での増殖機構、天然痘やインフルエンザ、HIVなど様々な病原体としての動物への影響機構、生物進化との関わり、限りなく生物に近い巨大ウイルスについて解説しています。以下に特に興味深かったことを列挙します。

1. ウイルスを初めて(電子)顕微教で観察出来たのは1935年であり、ウイルス研究の歴史はまだ短い
2. ウイルスのDNAやRNAが細胞核に入ることで増殖するものと核には入らず増殖するものとがある
3. 細胞核に入ったウイルスのDNAは宿主細胞のRNAポリメラーゼによってmRNAへと転写される
4. 転写されたmRNAは細胞核から出て細胞質で宿主細胞のアミノ酸等を利用して複製される
5. ライノウイルスは細胞を壊しながら増殖する。防御反応として発熱や鼻水等の風邪の症状が現れる
6. インフルエンザのRNAは修復機能が無いRNAポリメラーゼが複製するため突然変異が放置される
7. ミミウイルスは最小の細菌より大きくtRNAを合成する酵素の遺伝子さえ持ち生物に近い
8. 古代、ウイルスのDNAが動物のDNAに組み込まれた結果、哺乳類の胎盤の機能に重要な細胞を作る
9. 真核生物の細胞核は核外でDNA等を複製するウイルスの祖先によって出来たという最新研究がある

 以上のように病原体としてのウイルスから人類の進化にとって欠かせない存在としても解説されています。DNAからタンパク質を作る過程を主張するセントラルドグマなどの基本的な事柄も解説されており、かつ図を多用した分かり易い説明によりウイルスの多様な性質を知ることが出来る良書だと思います。

 主にウイルスの構造、動物細胞内での増殖機構、天然痘やインフルエンザ、HIVなど様々な病原体としての動物への影響機構、生物進化との関わり、限りなく生物に近い巨大ウイルスについて解説しています。以下に特に興味深かったことを列挙します。

1. ウイルスを初めて(電子)顕微教で観察出来たのは1935年であり、ウイルス研究の歴史はまだ短い
2. ウイルスのDNAやRNAが細胞核に入ることで増殖するものと核には入らず増殖するものとがある
3. 細胞核に入ったウイルスのDNAは宿主細胞のRNAポリメラーゼによってmRNAへと転写される
4. 転写されたmRNAは細胞核から出て細胞質で宿主細胞のアミノ酸等を利用して複製される
5. ライノウイルスは細胞を壊しながら増殖し、結果として鼻水や喉の痛みなど風邪の症状を引き起こす
6. インフルエンザのRNAは修復機能が無いRNAポリメラーゼが複製するため突然変異が放置される
7. ミミウイルスは最小の細菌より大きくtRNAを合成する酵素の遺伝子さえ持ち生物に近い
8. 古代、ウイルスのDNAが動物のDNAに組み込まれた結果、哺乳類の胎盤の機能に重要な細胞を作る
9. 真核生物の細胞核は核外でDNA等を複製するウイルスの祖先によって出来たという最新研究がある

 以上のように病原体としてのウイルスから人類の進化にとって欠かせない存在としても解説されています。DNAからタンパク質を作る過程を主張するセントラルドグマなどの基本的な事柄も解説されており、かつ図を多用した分かり易い説明によりウイルスの多様な性質を知ることが出来る良書だと思います。

あなたの感想と評価

コメント欄

関連商品の価格と中古

新しいウイルス入門 (ブルーバックス)

アマゾンで購入する
講談社から発売された武村 政春の新しいウイルス入門 (ブルーバックス)(JAN:9784062578011)の感想と評価
2017 - copyright© みんこみゅ - アマゾン商品の感想と評価 all rights reserved.