ブレイキング・バッド SEASON 3 - COMPLETE BOX [Blu-ray] の感想

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ブレイキングバッドシーズン3のアメリカでの放送スタートが2010年の3月。
それからなんと4年も待たされ、というか日本でシーズン2のDVD発売も2010年じゃないですか。
これだけ評価が高い（もちろん面白い）コンテンツをお蔵入りさせておくとかもったいなさすぎだ。
完全版として改めて発売するのですから、全シリーズの販売に本腰になったと信じたいです。

S2までのコミカルさが消えて、ウォルターとチンピラ"ジャンキー"のジェシーは追い詰められていきます。
麻薬作りから足を洗おうと一度は決心するものの、金の誘惑には勝てず、ますますド壺にはまっていく。
家族を愛しているから、家族のために金を残したいからウォルターは麻薬を作っていた筈だのに
とうとう、妻のスカイラーに離婚届を突きつけられ･･･。

派手なアクションや、どんでん返しがあるわけではないけれど、ブレイキングバッドはジワジワくるんです。
暴力と疑念と憎悪に満ちている。金と麻薬が人を狂わせていく、しかも一番狂っているのが主人公とは。
他に比類なきブレイキングバッドの世界に、私はすっかり魅せられてしまった。

主要人物の一人になる"ガス"フリング。事業が成功し、街の有力者であるのに、裏の顔は麻薬の元締め。
彼の過去や、ウォルターとの対決の行く末は、それはシーズン4でのお楽しみ。

本作はシーズン5まで続いて、ちゃんと完結しています。
面白かったのに途中で打ちきりか――そんなことにはなりませんから、安心してご覧下さい。