隆慶一郎短編全集2 縁切り 女の無常 (日経文芸文庫) の感想

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参照データ

タイトル隆慶一郎短編全集2 縁切り 女の無常 (日経文芸文庫)
発売日販売日未定
製作者隆 慶一郎
販売元日本経済新聞出版社
JANコード9784532280482
カテゴリ » ジャンル別 » 文学・評論 » 歴史・時代小説

購入者の感想

隆慶一郎の短編集が装いを新たに日経文芸文庫から刊行されました。本書に再録されているのは、「畜生仲・うめ女」、「幼な妻・おくに」、「子連れ女・おるい」、「欠け落ち者・おかね」、「張りの吉原」、「異説猿ケ辻の変」、「死出の雪」、「狼の眼」の計8篇。

初めの4篇は、凶悪な男たちからおぞましい虐待をうけ、鎌倉の駆込寺東慶寺に逃げ込んだ女たちの物語です。男どもは寺法を無視して哀れな女を取り返しに押しかけ、うら若き住持の玉渕尼を困らせますが、玉渕尼には力強い助っ人がいました。向いの旅籠に住む麿と呼ばれる浪人です。何を隠そう玉渕尼のもと許嫁、武芸の達人です。玉渕尼を悩ます陋劣な男どもを懲らしめ、お上の手で処罰できない奴は蔭始末をつけました。

「死出の雪」は、有名な崇禅寺馬場の仇討の顛末記です。槍術の腕自慢の若者が剣術師範生田伝八郎に果し合いを挑み、斬り殺された。藩は事件の真相を隠して処分者を出さなかったが、殺された若者の母親が事あるごとに騒ぎ立てたため、若者の兄二人が仇討とは認められない弟の仇討を試み、崇禅寺馬場で返り討ちにされた。伝八郎は事件後雪の中で切腹。すべてはこの母親のせいですが、死ぬ必要はないのに多くの侍が黙々と死んでゆく武家社会の悲劇が活写されています。

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