サイコブレイク 【CEROレーティング「Z」 の感想

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一通りプレイし、約27時間プレイしての感想。一周クリア。
基本的に非常に不満点が目立つ作品である。
単純にプレイヤーの快適性を奪うことで難易度を上げているだけのゲームだといえる。

画面に常時シネマスコープのような上下の黒帯があり、かつカメラが主人公の背後に近すぎるせいで視野角が狭く視認性が非常に悪い。
またキャラクターの向いている方向に瞬時にカメラを向けることができないため、敵に囲まれ状況を確認したい場合でも、ゆっくりと画面を回転するしかなく、とにかく情報を視覚で得ることが難しいゲームになっている。
さらに移動時はカメラが手ブレのように上下に揺れるため、かなり酔う…酔わない方も居るのだろうが、私はゲームを続けて行うことが難しいレベルだった。

またプレイヤーの能力値が低く、行動に制限が大きい。
現役刑事のはずなのに、スタミナが全く無く数秒走ると息切れ。
リアリティを持たせたいのか、制限を持たせることでサバイバル感を生み出したいのかわからないがどちらにしてもスタミナ無さ過ぎ。
さらに各動作がトロく、現役刑事が何をチンタラしているんだ？と突っ込みを入れたくなってくる。
敵の群れやトラップが同時に配置されたステージだとトラップを解除したくても横槍が入ったり、敵の位置を把握したくても敵の動きのほうが圧倒的に速いため、視認性の悪さとの相乗効果でストレスが一気にたまってくる。

またゲーム中に取得するアイテムでスキルポイントを獲得し、アビリティを増やしていくのだが、脳をいじって身体能力も弾薬の数も一律同様にレベルを上げるというのは不可解だ。弾薬の数に身体能力が関係あるのか？マッチが数本しか持てないのは意味があるのか？
アビリティの項目が多すぎるのもいただけない。現役刑事が銃のリロードが遅いからアビリティで上げるっていうのは意味があるのか？

行動制限と主人公のキャラクター設定に矛盾を強く感じる。
これだけ能力の低い人物なら、その辺の運動不足の一般人が主人公、という設定のほうがまだ納得がいく。