ジーニアス英和辞典 第5版 の感想

第3版から切り替えました。これまで、「英語が分からなくなる辞書」とか「もう行き詰まっている」と揶揄されることもありましたが、全体的に第5版は、大きく改善されているように思います。

特に、今回新設されている「コロケーションプラス」という項目や、「類語比較欄」は、情報も充実していると思います。また、「語法欄」の解説が詳しいのは以前からですが、以前はその解説が「わかりにくい」と言われていました。しかし、第5版では、同じ単語を第3版と引き比べてみても、随分、解説内容が易しくなっていて、改善されています。

今回、初登場の「コロケーションプラス」を紹介しておくと、コロケーションとは結びつきの強い連語のことで、例えば、problemを引くと「have a problem　問題を抱える、experience a problem　問題を経験する」などのように、小学館の『コロケーション辞典』のようなものになっています。

類語比較では、類語とのニュアンスの違いなどが詳しく解説されており、説明文も比較的分かりやすくなっています。こちらは、割と多くの単語で掲載されているため、辞書を使っていれば、ちょくちょく目にすることになるので、しっかり読み込んでおくと、英語力の向上に大いに役立てられると思います。

また、前置詞のイメージ図などもありますが、これは基本語のイメージ図をつかって、単語の意味を知ると言うことに役立ちます。ただ、イメージで基本語義を掴むのであれば、やはり別途『図解　英語基本語義辞典』（国際語学社）などを併用した方が良いと思います。

「イメージ図」は、それが掲載されていても「それで？」という少し中途半端な印象がありますが、「類語比較」や「語法解説」はとても頼れる内容になっていると思います。