ゼロ・ダーク・サーティ コレクターズ・エディション(2枚組) [DVD] の感想
参照データ
タイトル | ゼロ・ダーク・サーティ コレクターズ・エディション(2枚組) [DVD] |
発売日 | 2013-09-03 |
監督 | キャスリン・ビグロー |
出演 | ジェシカ・チャステイン |
販売元 | Happinet(SB)(D) |
JANコード | 4907953043435 |
カテゴリ | DVD » ジャンル別 » 外国映画 » アクション |
購入者の感想
映画自体は面白い。
アルカイダ幹部の尋問や拷問シーンからビンラディン暗殺まで、四苦八苦したアメリカの舞台裏を、一人のCIA女性諜報員の葛藤や苦悩を中心に描くドキュメンタリー映画。
確かに尋問や拷問シーンも含め、パキスタンで拘留されたNo.3のアブ・ファラジなどは、名前も地位も拘留もその通り事実で、実在するアルカイダ最高幹部の一人であり、迫真に迫るものがある。
この映画だけを観るとビンラディン暗殺決行まで、まるで無駄が無く、スムーズに事が運んだかのように錯覚するが、決してそうではない。
一方で何ら罪の無い無実のイスラム圏の人々を、数打ちゃ当たる的に無差別に拘留して、長期間に渡って尋問や拷問したり、または殺しているのも紛れも無い事実だ。
またアフガニスタンのトラボラなどを始めとする米軍の空爆で、関係ない無実の現地の人々が数えきれないほど犠牲になっている。
ある人は手足が吹っ飛ばされ、またある人は内臓が飛び散り、またある人は爆死している。
このドキュメンタリー映画の対極にあると言える、これらの悲惨な事実を予備知識としてこの映画を観ると、感慨深さもまた違う。
その対極を描いたドキュメンタリー映画の一つが
『グアンタナモ 僕達が見た真実』
興味ある人は是非。
アルカイダ幹部の尋問や拷問シーンからビンラディン暗殺まで、四苦八苦したアメリカの舞台裏を、一人のCIA女性諜報員の葛藤や苦悩を中心に描くドキュメンタリー映画。
確かに尋問や拷問シーンも含め、パキスタンで拘留されたNo.3のアブ・ファラジなどは、名前も地位も拘留もその通り事実で、実在するアルカイダ最高幹部の一人であり、迫真に迫るものがある。
この映画だけを観るとビンラディン暗殺決行まで、まるで無駄が無く、スムーズに事が運んだかのように錯覚するが、決してそうではない。
一方で何ら罪の無い無実のイスラム圏の人々を、数打ちゃ当たる的に無差別に拘留して、長期間に渡って尋問や拷問したり、または殺しているのも紛れも無い事実だ。
またアフガニスタンのトラボラなどを始めとする米軍の空爆で、関係ない無実の現地の人々が数えきれないほど犠牲になっている。
ある人は手足が吹っ飛ばされ、またある人は内臓が飛び散り、またある人は爆死している。
このドキュメンタリー映画の対極にあると言える、これらの悲惨な事実を予備知識としてこの映画を観ると、感慨深さもまた違う。
その対極を描いたドキュメンタリー映画の一つが
『グアンタナモ 僕達が見た真実』
興味ある人は是非。
さいごの突入シーンの臨場感はすごいですね。
ここだけでも十分に合格点を差し上げたい気持ちになります。
そこまでのつなぎは大企業の苦労話を紹介する「プロジェクトX」
のCIA版のような感じですので、そういうのが好みでない人や
忙しい人はクライマックスまで早送りで跳ばしてもよいかもしれません。
それにしてもパキスタン軍が駆けつけるまでのわずかな時間で
撤収まで済ませなければならない大急ぎの作戦だったのですから、
オ●ウ●ムの麻●原が捕まったときのように
もう一段奥に小さい隠し部屋を用意して寝転がって隠れていれば
タイムオーバーで諦めてくれたのではないでしょうか?
世界的組織のボスにしてはじゃっかん備えが甘すぎと思いました。
ここだけでも十分に合格点を差し上げたい気持ちになります。
そこまでのつなぎは大企業の苦労話を紹介する「プロジェクトX」
のCIA版のような感じですので、そういうのが好みでない人や
忙しい人はクライマックスまで早送りで跳ばしてもよいかもしれません。
それにしてもパキスタン軍が駆けつけるまでのわずかな時間で
撤収まで済ませなければならない大急ぎの作戦だったのですから、
オ●ウ●ムの麻●原が捕まったときのように
もう一段奥に小さい隠し部屋を用意して寝転がって隠れていれば
タイムオーバーで諦めてくれたのではないでしょうか?
世界的組織のボスにしてはじゃっかん備えが甘すぎと思いました。
タイトルは突入作戦の実行時間だとか。
「アルゴ」と同時期に制作、公開というのは何かの意図なのか偶然なのか。
どちらも米国的価値観に基づいた、対中東戦略、戦術のお話なのだが、9.11以前と以後ではやはり印象は異なる。
事実に基づいて制作されたとしても、ドキュメンタリー作品でもない限り、それはエンタテインメントである「映画」の宿命からは逃れられないはずだし、どれだけ完全に事実から逸脱しない程度に「盛る」かが、制作サイドの腕の見せ所でもあるのだろう。
「アルゴ」は「楽しめる」という観点から星を五つにしたが、本作は、「息が詰まる」感と「不快感」が強調された感じで、好きになれない。
ジェシカ・チャスティンの演技はかなりレベルが高いと思うのだが、何故そこまでビン・ラディンを追い詰めることに執念を燃やすのか?こちらの腹には落ちなかった。
これはシナリオの問題なのか?
CIAエージェントのミッションというだけで、突入部隊に対して、ビン・ラディンを「私のために殺して」ってねぇ。
CIAの同僚がテロの犠牲になったとはいえ、見る限り友人と呼べるほどではないように思えたし、9.11が与えたインパクトは、日本にいるよりははるかに大きいのではあろうが。
冒頭の9.11被害者のビル内からの電話の録音(制作したものか、リアルな録音なのかは知らないが)は、かなりあざとい使い方のような気がする。このはじまり方は、フィクションを抑えてかなり事実寄りの作品なのか?と思わせるわけだが、実際にはそうとは思えない。
「アルゴ」と同時期に制作、公開というのは何かの意図なのか偶然なのか。
どちらも米国的価値観に基づいた、対中東戦略、戦術のお話なのだが、9.11以前と以後ではやはり印象は異なる。
事実に基づいて制作されたとしても、ドキュメンタリー作品でもない限り、それはエンタテインメントである「映画」の宿命からは逃れられないはずだし、どれだけ完全に事実から逸脱しない程度に「盛る」かが、制作サイドの腕の見せ所でもあるのだろう。
「アルゴ」は「楽しめる」という観点から星を五つにしたが、本作は、「息が詰まる」感と「不快感」が強調された感じで、好きになれない。
ジェシカ・チャスティンの演技はかなりレベルが高いと思うのだが、何故そこまでビン・ラディンを追い詰めることに執念を燃やすのか?こちらの腹には落ちなかった。
これはシナリオの問題なのか?
CIAエージェントのミッションというだけで、突入部隊に対して、ビン・ラディンを「私のために殺して」ってねぇ。
CIAの同僚がテロの犠牲になったとはいえ、見る限り友人と呼べるほどではないように思えたし、9.11が与えたインパクトは、日本にいるよりははるかに大きいのではあろうが。
冒頭の9.11被害者のビル内からの電話の録音(制作したものか、リアルな録音なのかは知らないが)は、かなりあざとい使い方のような気がする。このはじまり方は、フィクションを抑えてかなり事実寄りの作品なのか?と思わせるわけだが、実際にはそうとは思えない。