伝説の弁護士、会心の一撃! 炎と涙の法廷弁論集 (中公新書ラクレ) の感想

普段法律になじみのない人にとって，裁判での弁護士の弁論に触れる機会はなかなかありません。
本書には，事件の概要とともに裁判での弁護士の実際の弁論が収められています。
各弁護士の言葉の中には痛快・爽快なものもあれば，涙なしには読めないものもあり，
読者としてはまるでその法廷で傍聴しているかのように感じられます。

そんな熱い弁論を収録しているので，本書は弁護士の実例に触れるチャンスであり好例だと思います。
そして読み終わった後には，「こんな弁護士がいたのか！」と感じずにはいられません。

また，「法は何のためにあるのか」「弁護士は誰のためにいるのか」，
そんな根源的な問いにも答えをくれるような一冊です。

これから法律系資格取得をめざす人のみならず，法律家にも必携にして必読の書と言えましょう。