サラバ! 下 の感想

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参照データ

タイトルサラバ! 下
発売日販売日未定
製作者西 加奈子
販売元小学館
JANコード9784093863933
カテゴリ文学・評論 » 文芸作品 » 日本文学 » な行の著者

購入者の感想

メディアで大々的に宣伝してたので、期待して読んでみた。
海外の風景描写や情勢などについては、興味深かったけど、
途中からけっこう展開は読めてしまったし、(ヤコブと再会し、サラバと言い合うなど。)
もっとガーッと想像を超えてくるものがあると思ってたから、ガッカリした。

歩がすごいクズになって、姉がしっかりした大人になる逆転劇は面白いけど、
ムリヤリ感が否めない(主に姉)。最後の方、ちょっと駆け足だった気もする。
上&下にかけてまで読むほどの作品では無いなあと思った。

(以下ネタバレ含む)
上巻の海外生活の描写はそれなりに面白かったし、登場人物たちに妙な存在感もあったけど、とにかく読むの辛かった。長い!(本当に面白い小説は何巻だろうとあっという間)
しかし腐っても直木賞!きっと最後に劇的な感動が来るんだと信じて最後まで読み続けたけど・・・…う~~ん。
まぁそれなりに感じ入るところもあったけど、でも不快感というか、全然納得いかないまま終わりというか。
リアルな人生ってそういうものだと言われればそれまでだけど、でもな~~。ところどころすごい不自然だったし。
(特にお姉さんのあの変貌ぶりはちょっと。ナイわ~)
作者の自伝的小説だと思って読むならいいのかなぁ。フィクションという名を借りた自分史的な…?(なんかちょっと痛いけど)
直木賞的には残念な感じ。

尻すぼみの印象でした。
全ての体験が活き活きと新鮮に感じられる幼少期が「上巻」で、安定と停滞に入る中年期が「下巻」ですから仕方ないですが。
「回想録」はどうしてもそうなる事は分かってますが、キレイにまとめ過ぎて小粒になっちゃったな。という感じでした。

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