2015年 日本経済のシナリオ の感想

私が株式投資を始めた、80年代の末は、ちょうどバブル経済の終末期で、当時つけた日経平均株価の最高値（39850円）は、20年以上経った現在でも、半値にもなっていません。したがって、私の20年以上に及ぶ投資歴は、苦難に次ぐ苦難の連続だったと言えるかも知れません。
それでも、私の住む地方都市の中心部に200坪の土地に、自宅を建てて借入金は完済済みですので、非常に恵まれた立場だったと感謝しています。
そんな事が可能だったのも、やはり、どんな時でも株式投資を実践し続けたからだと思っています。
ただ、間違ってはいけないのは、短期の売買を繰り返す、デイトレードの様な事を素人が真似をしても、必ず失敗しますよ、という事を声を大にして言いたい。
という事で、今井澂さんの本書は博打まがいのギャンブル投資ではなく、確実、堅実に資産を殖やす、まっとうな方法がギッシリと詰まった、お勧めの良書だと自信を持って、推薦します。
中でも、私がお勧めのやり方は、世界的に実績のある、超一流の機関投資家（例えば、ブラックロックは、ウィキペディアによれば「運用資産は株式、債券、キャッシュ、オルタナティブ、不動産、アドバイザリー戦略と多岐にまたがり、その総額は世界のＧＤＰ合計（72兆ドル）の約6％の4.5兆ドル（411兆円）にのぼる。」が買った銘柄を調べて投資する方法です。
これは、具体的には金融庁に提出された、「大量保有報告書」のデータベースを利用するのですが、本書で推奨している、「日経ヴェリタス」（毎週、日曜日発行）よりも、私は、「ストライク」という会社が毎日発行している、「大量保有報告書速報メール」（無料）の方が断然便利です。
現在の日本経済は、日銀の黒田総裁が第二次金融緩和を実施する上に、ＧＰＩＦがポートフォリオの大胆な改革を進めるなど、願ってもないフォローの風が吹きまくっています。
この千載一隅のチャンスを、ただ黙って見過ごすのか、それとも、勇気を持って、明るい未来を切り開くのかで、あなたの将来は、天国と地獄ほどの差が出てくる、と思います。