ピアノを弾く哲学者 サルトル、ニーチェ、バルト (atプラス叢書) の感想
参照データ
タイトル | ピアノを弾く哲学者 サルトル、ニーチェ、バルト (atプラス叢書) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | フランソワ・ヌーデルマン |
販売元 | 太田出版 |
JANコード | 9784778314156 |
カテゴリ | ジャンル別 » 人文・思想 » 哲学・思想 » 哲学 |
購入者の感想
ピアノ演奏という視点からサルトル、ニーチェ、バルトを語るエッセイです。
中心は、論理的思考や政治的行動とは異質な活動であるピアノ演奏が、それぞれの哲学者たちのなかでどのような意味を持っていたかについて論じる3つのエッセイからなっています。それぞれの文章は語る対象に合せて変奏曲のように、性格の異なる文章で語られており、読んでいて愉しく、一気に読めてしまいます。また、伝記的事柄が音楽をめぐって配列されているため、今まで断片的に知っていたことを頭の中で整理するのにも役立ちました。サルトルやニーチェがショパン(!)を、ニーチェやバルトがシューマン(!)を、バルトがラヴェルを楽しみながら弾く姿をイメージすると、哲学者たちの印象が今までと変わり、またそれぞれの著作を読みたくなります。
知的に心地よい哲学的思考の素描となっています。
中心は、論理的思考や政治的行動とは異質な活動であるピアノ演奏が、それぞれの哲学者たちのなかでどのような意味を持っていたかについて論じる3つのエッセイからなっています。それぞれの文章は語る対象に合せて変奏曲のように、性格の異なる文章で語られており、読んでいて愉しく、一気に読めてしまいます。また、伝記的事柄が音楽をめぐって配列されているため、今まで断片的に知っていたことを頭の中で整理するのにも役立ちました。サルトルやニーチェがショパン(!)を、ニーチェやバルトがシューマン(!)を、バルトがラヴェルを楽しみながら弾く姿をイメージすると、哲学者たちの印象が今までと変わり、またそれぞれの著作を読みたくなります。
知的に心地よい哲学的思考の素描となっています。