検証 東日本大震災の流言・デマ (光文社新書) の感想
参照データ
タイトル | 検証 東日本大震災の流言・デマ (光文社新書) |
発売日 | 2011-05-17 |
製作者 | 荻上 チキ |
販売元 | 光文社 |
JANコード | 9784334036218 |
カテゴリ | ジャンル別 » 社会・政治 » 社会学 » 社会学概論 |
購入者の感想
震災から1年たって、当時のことをいろいろと思いかえしながら読みました。
私自身のところにも、知人からコスモ石油のチェーンメールが送られてきましたし、
ネット上で情報収集をしていたときに、本書で取り上げられているようなものを目にすることがありました。
当時、どんな流言・デマが飛び交っていたのか、豊富な事例が丁寧に紹介されています。
本書のスタンスとしては、ある流言・デマを取り上げて、それがどのように流通し、また打ち消されていったのか、筆者自身の取材の結果に基づいて検証作業を行うといったもので、このような検証の積み重ねのうえで、「流言耐性」を身につけていくための提言がなされます。
ここで提言された内容が説得力をもって浮かび上がってくるのも、事例の検証作業が大変興味深いがゆえのものと思われます。
ただ1点気になったのは、本書が取り上げる事例が基本的にネット上で交わされた過程が中心となっていることです。
当時のことを思い返すと、ある流言・デマに対して、リアルな対面状況での「クチコミ」要素もかなり大きなウェイトをしめていたようにも感じます。
そうしたコミュニケーョンに対する言及についてももっと踏み込んだ記述があってもよいのではないかと思いました。
私自身のところにも、知人からコスモ石油のチェーンメールが送られてきましたし、
ネット上で情報収集をしていたときに、本書で取り上げられているようなものを目にすることがありました。
当時、どんな流言・デマが飛び交っていたのか、豊富な事例が丁寧に紹介されています。
本書のスタンスとしては、ある流言・デマを取り上げて、それがどのように流通し、また打ち消されていったのか、筆者自身の取材の結果に基づいて検証作業を行うといったもので、このような検証の積み重ねのうえで、「流言耐性」を身につけていくための提言がなされます。
ここで提言された内容が説得力をもって浮かび上がってくるのも、事例の検証作業が大変興味深いがゆえのものと思われます。
ただ1点気になったのは、本書が取り上げる事例が基本的にネット上で交わされた過程が中心となっていることです。
当時のことを思い返すと、ある流言・デマに対して、リアルな対面状況での「クチコミ」要素もかなり大きなウェイトをしめていたようにも感じます。
そうしたコミュニケーョンに対する言及についてももっと踏み込んだ記述があってもよいのではないかと思いました。