ブームとバブル―世界経済のなかのアメリカ (こぶしフォーラム) の感想
参照データ
タイトル | ブームとバブル―世界経済のなかのアメリカ (こぶしフォーラム) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | ロバート ブレナー |
販売元 | こぶし書房 |
JANコード | 9784875591962 |
カテゴリ | ビジネス・経済 » 経済学・経済事情 » 各国経済事情 » アメリカ・カナダ・オーストラリア |
購入者の感想
原著は2003年に出版されています。その時点において、1990年代前半のアメリカの好景気と後半のバブル経済について分析しています。これら期間に対して、1)1970年頃からの経済の変遷について確認、2)世界経済が抱える重大問題として製造業の過剰生産力の存在、3)アメリカ経済を考える上では世界経済の理解が必要不可欠、といった事柄を軸に分析しています。豊富なデータが紹介されていることが本書の良い所ですが、それらの内、僅かなものを選んで、好況と不況を説明しており、単純過ぎるという印象も持ちました。また、本書は1970年以降の経済史のようでもあり、アメリカ経済の特異性が詳しく分かります。例えば、政治力を背景とした優位な経済的立場の形成や、不況時の過剰資本解消の素早さ等です。アメリカ経済の特徴を理解し将来を推測するのに役立つと思います。