疲れすぎて眠れぬ夜のために (角川文庫) の感想
参照データ
タイトル | 疲れすぎて眠れぬ夜のために (角川文庫) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 内田 樹 |
販売元 | 角川書店 |
JANコード | 9784043707034 |
カテゴリ | 文学・評論 » エッセー・随筆 » 著者別 » あ行の著者 |
購入者の感想
内田先生の本は、モヤモヤとしたどこからともなく入り込んでくる不安とかイライラによく効く。
それは大抵、自分の考え方が何によってこんな風になってしまっているのかわからない時、その原因を突き止めてくれるような気がするから。
原因はわかっても処方箋がないと言われれば確かにそうなのだけれど、処方箋だって病識がなければ役に立たないように、自分のモヤモヤはここから来ていたのかってわかると、意外と自分で軌道修正していけるようになる。
私の妹は今精神的な負荷が多くて吐き気が止まらず、カウンセリングを受けているが、その原因はほとんどが母親との軋轢である。
私も母親との関係に悩まされ、「なぜこの人はこういう人なのか」という悶々とした日々を送っていたのであるが、この本にある核家族というシステムの脆弱性とか、嫌な人間関係に縛られることの負担の大きさについての記述は、今まですっかり呪詛によって縛られていた「親子なんだから、家族なんだから」という押し付けに対して、「それが人を傷つけていいという理由にはならない」という明確な自分の立ち位置を承認されたようで、ものすごく救われました。
別の本に対してですが、内田先生にお礼のメールを送ったら、即日返事が返ってきて、人間的に尊敬できる方だなと思いました。
それは大抵、自分の考え方が何によってこんな風になってしまっているのかわからない時、その原因を突き止めてくれるような気がするから。
原因はわかっても処方箋がないと言われれば確かにそうなのだけれど、処方箋だって病識がなければ役に立たないように、自分のモヤモヤはここから来ていたのかってわかると、意外と自分で軌道修正していけるようになる。
私の妹は今精神的な負荷が多くて吐き気が止まらず、カウンセリングを受けているが、その原因はほとんどが母親との軋轢である。
私も母親との関係に悩まされ、「なぜこの人はこういう人なのか」という悶々とした日々を送っていたのであるが、この本にある核家族というシステムの脆弱性とか、嫌な人間関係に縛られることの負担の大きさについての記述は、今まですっかり呪詛によって縛られていた「親子なんだから、家族なんだから」という押し付けに対して、「それが人を傷つけていいという理由にはならない」という明確な自分の立ち位置を承認されたようで、ものすごく救われました。
別の本に対してですが、内田先生にお礼のメールを送ったら、即日返事が返ってきて、人間的に尊敬できる方だなと思いました。