日本の血脈 (文春文庫) の感想
参照データ
タイトル | 日本の血脈 (文春文庫) |
発売日 | 2013-06-07 |
製作者 | 石井 妙子 |
販売元 | 文藝春秋 |
JANコード | 9784167838645 |
カテゴリ | ジャンル別 » 人文・思想 » 倫理学・道徳 » 倫理学入門 |
購入者の感想
まず取り上げる人物自体がドラマチックなので、面白くないわけがない。加えて筆者は彼の数代前にさかのぼり、出自の地理歴史が必然的に人格を形成した、と巧妙にドラマを盛り上げる。例えば会津藩の敗者ゆえの忍耐や勤勉さ、慎ましさは繰り返し取り上げられる例である。
しかし…これも幾つかのパートで語られるが、抱え込む母性に育てられた「男性の甘えや幼児性」に筆者は容赦がない。確かに的を射ており、だからこそ面白いのだが。香川照之や小沢一郎など、確かに過剰な個性で私も好きなタイプではないが、ここまで容赦ないと同情したくなる。筆者はマザコン男に痛い目にあわされたことがあるのだろうか。
いずれにせよ、男には到底描けない残酷さで、女性には敵わない…という思いも強くした。
しかし…これも幾つかのパートで語られるが、抱え込む母性に育てられた「男性の甘えや幼児性」に筆者は容赦がない。確かに的を射ており、だからこそ面白いのだが。香川照之や小沢一郎など、確かに過剰な個性で私も好きなタイプではないが、ここまで容赦ないと同情したくなる。筆者はマザコン男に痛い目にあわされたことがあるのだろうか。
いずれにせよ、男には到底描けない残酷さで、女性には敵わない…という思いも強くした。