解説がくわしいフランス文法問題集 の感想

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参照データ

タイトル解説がくわしいフランス文法問題集
発売日販売日未定
製作者西村 牧夫
販売元白水社
JANコード9784560002537
カテゴリ »  » ジャンル別 » 社会・政治

購入者の感想

著者によれば、「この入門的な参考書[=『コレクションフランス語〈3〉文法 (<CD+テキスト>)』]から中級・上級への橋渡し的なものを書きたいと思っていました」(p.3)とのこと。

しかし、実際に初級文法をひと通りさらった直後に本書に手を出しても、挫折するか、あるいは、真価をよくわからないままになってしまう可能性が高いと思われます。

それより、初級の学習を終えた後にかなりの量の読解をこなしてきたつもりなのに、フランス語の文を正確に書くことができない人や、筆者の主張はだいたい読み取れると思っているのに細かいニュアンスまではわからないと感じている人にとって、本当に役に立つ一冊となるでしょう。

実際、定冠詞を通常の限定的な用法と「おぼろ冠詞」(p.17, 166)の用法とに区別することにより、dansとen/’’の使い分けがよくわかったり(21章)、lui/leurとyの使い分けの基準を「自立性」(p.39)という概念に訴えて示してくれます。

さらに、未来形が現在の事柄に用いられる際に現れる意志(一人称主語)や推量(二・三人称主語)の意味などの識別が明快になります。
また、半過去によって発話時点にもたらされるニュアンスについても強調されています。
このあたりは、個々の時制の用法としてバラバラに処理されることが多く、釈然としないままに覚えるしかないケースが多々あるのですが、そういう事柄について、統一的な視点を与えてくれます。

本書を一度挫折したという方も、ある程度の学習を積まれた後にもう一度取り組まれると、新たな発見が多々あります。

一通り初級文法を学んだひとがステップアップのために使うのに最適な問題集だと思う。フランス語の文章が意図している正確な意味を把握できるようになるための練習問題と解説になっている。

初級の文法項目を一通り確認しながら、はじめにこの項目を学んだときにはきづきにくかったポイントがうきあがってくるような要領を得た解説があります。

本書は書名が示すとおり問題集であるので、初級文法はすでに別に学んでいることが前提となっています。

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