ヤマハ サイレントバイオリンブラウン SV-130-BR の感想

今までバイオリンを手にしたことがない方が、自宅で近所からの苦情を極力受けずに気軽に弾ける、しかも、イヤホンやアンプなど、音量の上げ下げをコントロールできる状態で音が聞けるというのがメリットです。電気的に処理していても、なるべく生音の雰囲気を電気的アウトプットから出力できるように設計されています。

エレキギターのように「本体＋電気的アウトプット」で完結したものです。本物のバイオリンの音量たるや、集合住宅で弾けたもんではありません。だからこういう楽器のニーズがあるのです。イヤホンを本体につなぐだけで音が聞けるので、エレキギターよりもお手軽だと思います。

「本物の木製アコースティックバイオリンこそが最上のもの」という考えにこだわる方は、弾かない方がいいと思われます。エレキギターでアコースティックギターの音がでない！、と文句を言う方はいません。木の胴がないのに木の本物のバイオリンの音が出るはずはありませんよね？。

新しい視点での新しい楽器です。「木の楽器こそ最上！」「まず高い楽器を買いなさい！」とかおっしゃるような「バイオリン講師さま」は、こういう楽器を完全否定したりしますね。
きっとYAMAHAは、それまで「高級なお金持ちの音楽」とされていたものを、普通の人、特に音楽に触れられなかった大人達に「ちょっとひいてごらん！？楽しいよ！」とハードルを下げようとしてこういう楽器を生み出したのではないでしょうか？。

へたでもいいじゃないですか。ちょっと触ってみたい、弾いてみたいと思ったら、買っちゃいましょうよ。うまくなりたかったら教室に行っちゃいましょう！。「３歳から始めなきゃモノにならない」なんて、音楽を「教育」だと思ってる人の迷信です！。楽しめばいいんですよ！。