挿絵画家アーサー・ラッカムの世界 (ビジュアル選書) の感想

小さい頃から、物語の挿絵が大好きでした。
まず表紙の絵、そしてすべての挿絵を眺めてから、
文章を読むことが習慣でした。
（実はいまでも…変わりません）

アーサー・ラッカムの挿絵作品集！
そして表紙は「不思議の国のアリス」。
この挿絵を表紙に持ってくる編集者がニクイ！
価格にちょっと躊躇いつつも、
購入は初見で決めました。

新人物往来社、最近は変わりましたね。
『歴史読本』と日本史関連書籍一筋という
硬派で無骨なイメージでしたが、
それも今は昔…
このビジュアル選書シリーズはいいですね。

そして、アーサー・ラッカムが登場！
もう、このセンス…たまりませんね。
収録作品は以下の通りです。

「ワンダーブック」
「不思議の国のアリス」
「ケンジントン公園のピーターパン」
「真夏の夜の夢」
「ニーベルング指環」

なんと180点でフルカラーです。
物語を知らない方でも安心。
あらすじ付きです！
異色の美術キュレーター平松洋氏が
魅力を「総論」として語っておられます。

例えば、音楽ならサン＝サーンス。
大衆受けを狙った二流作曲家などと一流の評論家さんはおっしゃいます。
日本画なら鰭崎英朋や小村雪岱。
「素敵なものは素敵だと無邪気に笑える心が好きさ」。

まあ、好きか嫌いかですよね。
私は、アーサー・ラッカムが大好きです。