Freakonomics の感想

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参照データ

タイトルFreakonomics
発売日販売日未定
製作者Steven D. Levitt
販売元Harper
JANコード9780061956270
カテゴリ » 洋書 » Special Features » all foreign books

購入者の感想

オリジナルは2005年リリース。邦訳は2006年5月11日リリース。今日の経済学のカテゴライズで言うと『行動経済学』に分類されると思われる。一見相関関係などなさそうな事象を比べてのファンダメンタルなアメリカ分析になっていて驚かされる。ただ基本は経済学だ。

ネタバレになりそうなので詳細には書かないが、たとえば後半に登場する『子供の名前と親の状況』のところなど実に細かく調べてあって関心してしまった。そしてひとつ気がついたのだが、『真っクロい男の子』の名前にも『真っクロい女の子』の名前にもぼくが知るミュージシャンの名前がなかった。かろうじてカスっているのが男子の20位の『ダリル(Daryl)』。面白いものだ。

経済学者というのは基本こういう『統計数値』が大好きな人種だ。数字を見ればテクニカルがどうだのいつも言っている。その中でもこの本は視点がずば抜けて鋭い。そこにとても惹きつけられた。そして数字は決して嘘をつかないなぁ、とも思った。

いや、でも、多分面白い人には面白いはず。多分ゲーリー・S. ベッカー著の『ベッカー教授の経済学ではこう考える』とか、伊藤元重著の『ビジネス・エコノミクス」とかが好きな人はこのFreakonomicsも好きなんじゃないかな。

社会における色々な事象(90年代のアメリカにおける犯罪率の低下、八百長やいんちきしなさそうな人がする可能性、など)を分析し意外な要因を見つけるという実証研究事例の紹介を、経済学を知らない人にもわかりやすく解説。

相撲の八百長の分析(千秋楽で7勝7敗の力士が8勝6敗の力士に勝つ確率が、理論上の数値に対して実際の数値は20%近くも高いとのこと)に関しては、八百長というよりは、やっぱり勝ち越しがかかっている力士の方がより必死=インセンティブが高い、って話なだけのような気もするけど、それ以外は納得の分析。

問題発見・分析の着眼点、すんげぇ見習いたいです。

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