気の幸福力―気心道とタオ指圧 (-) の感想

著者は、浄土宗の僧侶であり、仏教の言葉も語られますが、
難しい説明はなく、ユーモアがあって軽やかな言葉に返って、
ものごとの本質がより鮮明に浮かび上がってくるように感じます。
数行読むたびに立ち止まり、心の中で質問をしたり、納得したり、
内省したり、時にはジョークにふきだしたりしました。
頭だけで理解させようとしないところが、すごいと思います。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
存在の不思議、たましいの成長、利他の精神、こういったことは、
理屈だけでわかったところでたぶん意味はないでしょう。
ここに著された内容は、体感し、それを生きることでしか伝えられ
ないものだし、何かほんとうに大切なものを手渡されたという実感が
あります。