大学院・大学編入学社会人入試の小論文―思考のメソッドとまとめ方 の感想
参照データ
タイトル | 大学院・大学編入学社会人入試の小論文―思考のメソッドとまとめ方 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 吉岡 友治 |
販売元 | 実務教育出版 |
JANコード | 9784788914087 |
カテゴリ | 人文・思想 » 言語学 » 日本語・国語学 » 論文作法・文章技術 |
購入者の感想
この本は法科大学院未修者試験対策のために購入しました。社会人と銘打たれていますが、大学院試験、または向学心のある大学入試試験を控えた学生さんにも十分有用な内容で、一度通読をお勧めします。なぜなら、この本は、採点者に阿るための文字数埋めのためのテクニックに走るのではなく、小論文の構造的な質を解き明かした上で、小論文を書けるようになるための方法論を提示しているからです。
日本人の書く小論文はとかく随筆という意味のカタカナ「エッセイ」に成りがちです。本書は、そのようなカタカナ「エッセイ」や小説等とは異なる一ジャンルとしての論文(英語でEssayというとこちらの意味なのですが)の構造を示しています。その構造の基本は、問題+解決の提示、その理由と具体例による傍証 です。(詳しくは本書をご覧ください)
本書は、首尾一貫した方法論の提示とともに、Step by Stepの練習問題も用意しています。このStepに沿って学習していくことで、文章の構成、表現方法、要約の仕方、図表問題からの論の立て方等が学べます。さらに、書き方の学習は読み方の力にもなりますので、読者の文章を読む能力をも飛躍的に向上させます。
著者は修士課程をシカゴ大学で終えられているそうです。小生も修士課程を英国で履修しているのでその経験からわかるのですが、英文のAcademic Writingの基礎がしっかり押さえられており、小手先テクニックに走りがちな類書に比し、秀逸の一冊といってよいと思います。入試のために小論文の訓練を計画している人にぜひお勧めします。
日本人の書く小論文はとかく随筆という意味のカタカナ「エッセイ」に成りがちです。本書は、そのようなカタカナ「エッセイ」や小説等とは異なる一ジャンルとしての論文(英語でEssayというとこちらの意味なのですが)の構造を示しています。その構造の基本は、問題+解決の提示、その理由と具体例による傍証 です。(詳しくは本書をご覧ください)
本書は、首尾一貫した方法論の提示とともに、Step by Stepの練習問題も用意しています。このStepに沿って学習していくことで、文章の構成、表現方法、要約の仕方、図表問題からの論の立て方等が学べます。さらに、書き方の学習は読み方の力にもなりますので、読者の文章を読む能力をも飛躍的に向上させます。
著者は修士課程をシカゴ大学で終えられているそうです。小生も修士課程を英国で履修しているのでその経験からわかるのですが、英文のAcademic Writingの基礎がしっかり押さえられており、小手先テクニックに走りがちな類書に比し、秀逸の一冊といってよいと思います。入試のために小論文の訓練を計画している人にぜひお勧めします。