ママ、ありがとう の感想

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参照データ

タイトルママ、ありがとう
発売日販売日未定
製作者各務 優子
販売元角川書店(角川グループパブリッシング)
JANコード9784048850254
カテゴリジャンル別 » ノンフィクション » 科学 » 闘病記

購入者の感想

宗太郎君の壮絶すぎる9年間。
生後まもなく、多臓器に疾患を抱えたため、ジャンクフードといった子どもが一般的に大好きなものが食べられない。
かわりに、経口で栄養が取れない患者に対しての高栄養点滴生活を余儀なくされました。
最初は、折原みとさんの漫画本で宗太郎君のことを知りました。
宗太郎君のお母さんは、宗太郎君が障害をもったとしても、ことの良しあしをしっかりと教えて、飴と鞭を賢く使い分けていたそうです。
障害を持っているからといって、何をやっても許される、という背景が、宗太郎君のお母さんたちに付きまとっていたのかも知れません。
現に、障害者でも犯罪を起こすこともありましたし、わたしがカフェで働いていたとき、障害を持った子供連れで無理やり難題を押しつけたお客もいたほどでした。
宗太郎君の話に戻りますが、元フィギュアスケートの安藤美姫とも交流があり、2007年度の世界王者に輝いた翌年は途中棄権という憂き目。
その後すぐ、宗太郎君は天使になりました。安藤美姫は、生前の宗太郎君が握ったおにぎりを涙流しながら食べていたそうです。精神的にもろかった彼女は、宗太郎君のため、宗太郎君に力をもらって、2011年シーズン終了まで、バンクーバーと2011年度世界選手権まで選手生活を送っていました。
宗太郎君は、満身創痍の状態の中、極限の状態の中、お母さんや周りのひと、看護師さん、お医者さん、そして安藤美姫さんにも元気ややさしさをプレゼントしていました。
本当に、宗太郎君は天使で強い子だと思います・

こんな幼い子が・・・と絶句する。
お菓子もジャンクフードも食べたいさかりのお子さんが何も食べられないのに、
ママに食べさせてあげるという疑似体験をして満足をするという、
究極の極限状態だと思う。
それが日常で起こっていて、当たり前のようになっていく様が、
あまりにも悲しくて、切なくて、胸が痛む。

移植をしたら助かるのではなかったのか?
私は自分の無知を知らされた。
こんなにも辛い思いをして生ききれなかった彼が、
最後にママにありがとうを言うシーンは、
本当に胸が詰まって辛すぎる。

この事実が多くの移植を待つ人たちに読まれ、
現実を見つめ、そして闘っていく心の支えになればよいと思う。

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