DVD付き 進撃の巨人(14)限定版 (講談社キャラクターズA) の感想

原作14巻の内容については割愛します。

特典にDVDがついてくるようになって３作目になる「困難」ですが、これも内容からして「進撃」読者にとって万人向けとはいえないかもしれません。

13巻特典DVDに比べると、特定のキャラに向けた作品としての「色」が薄いものの、購入者側にとってはDVD特典版、価格が割高のため通常版にするか、それともこちらを買うか悩むところですね。

今回の登場人物はエレンたちが中心になり、104期訓練兵の頃の一事件に遭遇した、困難な状況に追い込まれたエレンたちが自分たちの力で何とか解決する物語。
二つの班に分けられたエレン達は、ただ馬に乗って目的地まで行ったら帰ってくるという、実に単純な訓練に出る。
珍しく退屈な訓練課題となった104生たち。
先に、ミカサやライナーたちの班が、この先の予定を確認しつつ休憩しているときに、ダズの立体起動装置が盗まれたのを知り、窃盗団の存在を疑います。

いっぽう、エレンたちの班はマルコを班長にアルミンが記録係をつとめ、訓練に出るのだが、ライナーたちの班が何らかの事件に遭遇していることなどつゆ知らず、早くも退屈な訓練にだらけはじめるジャン、コニー、サシャ。
到達地点で一夜を明かすエレンたちに、あの窃盗団が襲い掛かり、クリスタは人質として奪われ、立体起動装置も奪われた残されたエレンたちは、自分たちの力でクリスタと立体起動装置を取り返すため、協力しあうことで課題よりも困難な事件に挑んでいく。

物語としては面白く見ることができるのですが、この事件で活躍するのはエレン、ジャン、マルコ、アルミン、サシャ、コニーたちに比重が置かれており、ミカサやアニ、ライナーたちの活躍するシーンは殆ど出てこないというところで、ファンの評価と満足度が異なる感じが否めません。

製作者サイドの「遊び心」の一面が見える作品のため、ファンの立場や心理をやや軽視している感じも否めないところがあるのが、特典DVDの評価は微妙なところです。

コミックと完全新作アニメのＤＶＤ（24分）が付属します。

物語は3.75話「困難」です。
ＯＰはいつもの「紅蓮の弓矢」
ＥＤも「美しき残酷な世界」です。

今回の内容は本当にシリアスなドラマに仕上がってます。
残酷な描写はありません。巨人は登場しません。
（サシャの天然ぷりは除いて・・・）
アニメ版スタッフさんが集結し、作成された作品ですので
作画などの出来栄えはもちろん◎です。

第104期訓練生たちの訓練中に起きた「ある事件」が描かれます。
敵は巨人でもなく・・・！？
あまり語るとネタバレになりますのでお楽しみにという事で。

感想として
クリスタ ファンなら買いかもしれません。今作は結構出てます
やはり訓練中でもエレンとジャンは対立しっぱなしです。

途中でみせたクリスタの悲しい顔には今後の物語への伏線を思わせます。
そして、
森に潜む巨人以外の「敵」 の存在にはこの世界の情勢がうかがえます。
今後の番外エピソードなどへの繋がりや展開があるかも？とも感じました。