怪盗ニック全仕事(1) (創元推理文庫) の感想
参照データ
タイトル | 怪盗ニック全仕事(1) (創元推理文庫) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | エドワード・D・ホック |
販売元 | 東京創元社 |
JANコード | 9784488201142 |
カテゴリ | ジャンル別 » 文学・評論 » 文芸作品 » 英米文学 |
購入者の感想
収録作品
「斑の虎を盗め」
「プールの水を盗め」
「おもちゃのネズミを盗め」
「真鍮の文字を盗め」
「邪悪な劇場切符を盗め」
「聖なる音楽を盗め」
「弱小野球チームを盗め」
「シルヴァー湖の怪獣を盗め」
「笑うライオン像を盗め」
「囚人のカレンダーを盗め」
「青い回転木馬を盗め」
「恐竜の尻尾を盗め」
「陪審団を盗め」
「革張りの柩を盗め」
「七羽の大鴉を盗め」
価値のない物、誰も盗もうとしない物だけを依頼されてターゲットとするプロフェッショナル、怪盗ニック・ヴェルヴェット。過去に早川書房から散発的に出されたものと違い、全87作の短篇を発表順に配列再編集し文庫化する企画、まずはその第一巻。
個人的には翻訳ミステリを読み始めた頃に〈ミステリマガジン〉誌上で頻繁に紹介されていたこともあり、ホックの数多あるシリーズ・キャラクターの中で最も愛着がある。今回の企画は嬉しい限りだ。
如何にして盗みを成功させるかというハウダニットの趣向、そして何故依頼者はそんな奇妙なものを欲しがるのかというホワイダニットの興味が二重に楽しめる。
本書の中ではとりわけ奇想天外な着想が光る「弱小野球チームを盗め」、ニックの盗みの手際も見事な「プールの水を盗め」そして意外な真相がフーダニットとしても秀逸な「陪審団を盗め」がお薦め。
余計な要素を雑ぜず、ひたすら知的なエンターテイメント作りに徹した短編ミステリの名匠ホック、その業績に対する敬意が感じられる編集態度も素晴らしい。
「斑の虎を盗め」
「プールの水を盗め」
「おもちゃのネズミを盗め」
「真鍮の文字を盗め」
「邪悪な劇場切符を盗め」
「聖なる音楽を盗め」
「弱小野球チームを盗め」
「シルヴァー湖の怪獣を盗め」
「笑うライオン像を盗め」
「囚人のカレンダーを盗め」
「青い回転木馬を盗め」
「恐竜の尻尾を盗め」
「陪審団を盗め」
「革張りの柩を盗め」
「七羽の大鴉を盗め」
価値のない物、誰も盗もうとしない物だけを依頼されてターゲットとするプロフェッショナル、怪盗ニック・ヴェルヴェット。過去に早川書房から散発的に出されたものと違い、全87作の短篇を発表順に配列再編集し文庫化する企画、まずはその第一巻。
個人的には翻訳ミステリを読み始めた頃に〈ミステリマガジン〉誌上で頻繁に紹介されていたこともあり、ホックの数多あるシリーズ・キャラクターの中で最も愛着がある。今回の企画は嬉しい限りだ。
如何にして盗みを成功させるかというハウダニットの趣向、そして何故依頼者はそんな奇妙なものを欲しがるのかというホワイダニットの興味が二重に楽しめる。
本書の中ではとりわけ奇想天外な着想が光る「弱小野球チームを盗め」、ニックの盗みの手際も見事な「プールの水を盗め」そして意外な真相がフーダニットとしても秀逸な「陪審団を盗め」がお薦め。
余計な要素を雑ぜず、ひたすら知的なエンターテイメント作りに徹した短編ミステリの名匠ホック、その業績に対する敬意が感じられる編集態度も素晴らしい。