LoveSongs V~心もよう~ の感想

ｌｏｖｅｓｏｎｇｓシリーズの第５弾。
個人的には全てがオリジナルの「愛してる~ｌｏｖｅｓｏｎｇｓ　III~」がイチバンのお気に入りだが、名曲を新解釈でカバーしている今回のアルバムも非常に聴き応えがあった。

特にテレビ番組で歌っていて、ぜひ音源を残してもらいたい！と熱望していた「悲しくてやりきれない」や「夢一夜」、「心もよう」も冬美ちゃんの澄んだ声で聴くとオリジナルとはまた違ったやさしさを帯びる。

「精霊流し」は寂しさ、悲しさだけではなく、それを乗り越えたやさしさも感じられ、必要な人に届け。と強く思った。

「酒と泪と男と女」はステージで生歌を聴いたが、女性の声で歌っているのが新鮮で、男性が歌う以上に男性の切なさが伝わってくる。

最後の「若者たち」はボーナストラックということで、アルバムの趣旨には沿わないのかもしれないが、ｌｏｖｅｓｏｎｇｓシリーズにはない逞しさ、強さを感じる一曲。

レコード大賞2014年の企画賞を受賞しているこの「ｌｏｖｅｓｏｎｇｓ」シリーズだが、今後はこのシリーズからのベストや、クラッシック以外のアレンジなど名曲と天才ボーカリストの無限の可能性で楽しませていただきたい。