霍去病―麒麟龍彗星譚〈下〉 (河出文庫) の感想
参照データ
タイトル | 霍去病―麒麟龍彗星譚〈下〉 (河出文庫) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 塚本 青史 |
販売元 | 河出書房新社 |
JANコード | 9784309405964 |
カテゴリ | ジャンル別 » 文学・評論 » 文芸作品 » 日本文学 |
購入者の感想
霍去病を中心とする前漢武帝時代の話ですが、塚本青史氏の作品のパターンとして主人公よりも他の登場人物のほうが目立ってます。霍去病はただのわがままで尊大なマザコンに見えます。にもかかわらず星を4つにしたのはとあるキャラクターに惹かれたからです。東方朔。身長2メートルを超す大男にもかかわらず、眉目秀麗で文官。滑稽の士。実は裏の顔もあって武帝の密偵を特異な体質で務めています。個性的な登場人物のなかにあって異彩を放つ人です。史実の彼は仙人になったという伝説まであります。霍去病だけだとおそらくあまり面白くなかったでしょう。東方朔という存在があったためこの本は私の愛読書となっています。