きいろいゾウ (小学館文庫) の感想

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参照データ

タイトルきいろいゾウ (小学館文庫)
発売日販売日未定
製作者西 加奈子
販売元小学館
JANコード9784094082517
カテゴリ文学・評論 » 文芸作品 » 日本文学 » な行の著者

購入者の感想

 田舎暮らし、スローライフを推奨する作品なんだと、最初は思いました。
 速読派の私までスローペースになり、第3章を読み終わるまでに4日間を要しました。 
 エンジンが掛かったのは、第4章から。
 「ムコさん」が、上京することを決意するあたりからです。
 そこからギア・チェンジ。
 一気にアクセルを踏んで、猛スピードで読了。
 単なる、田舎好きな、ほのぼの夫婦の話ではありませんでした。
 誰もがいろんな顔を持っていて、他人に見せている部分は、ほんの一部なのだということを再認識。
 でも、知らない面があるからこそ、人は面白いのかもしれない……とも。
 来月、公開の映画では、不思議な「ツマ」役に宮崎あおい。彼女は、ほぼ私のイメージどおりですが、「ムコさん」が向井理というのは、ちょっと違うんじゃないかなぁ……。ベストというわけではないかもしれないけれども、瑛太の方がベターだと思うのですが、そのコンビだと「篤姫」になってしまうかぁ……。
 9歳の大地君役も、作品を左右する大切な人なのですが、誰が演じるのでしょうか?
 「(略)……。それでこのてがみは何をかこうとしていたのか、そんなことはわかりません。てがみってそういうもんでしょう?天気のことをかいたり、にわの花のことをかいたり、けっこうくだらなかったりするよね。でもかきたいからかくんだよね。てがみってふしぎだね。ツマさん、しあわせでいてください。(略)………」と、大地君が「ツマさん」に書いた、この一文が一番好きです。
 
 
 
 
  

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