Re:Birth II/ロマンシング サ・ガ バトルアレンジ-閃- の感想

言わずと知れた通称伊藤賢治、イトケン(逆)のアレンジアルバムです。
最近ロマサガRSというスマホゲームをやっていて、ロマサガ熱が再燃したので、勢いでアレンジアルバムを3枚買ってしまいました。そのうちの1枚。
いきなりサガ2から始まります。おじさん歓喜。こんな曲聴いたの小学生以来だよ。あー、こんな曲だった！とテンションだだ上がり。
あとは、基本ロマサガ、途中で少しサガフロの曲です。
原曲が当然良い上に、アレンジもカッコいい。弦楽器や、ドラム・ベースのリズム隊も良い。
でも、メインのメロディラインがシンセサイザー丸出しの曲が多いんです。
イントロでおおお！となって、始まったらなーんかスーパーファミコンっぽい、でも間奏の新しいアレンジはめちゃくちゃカッコいい、でもまたメロディラインが始まると、あれー？
なので、しょーうじき、星いくつかの判断が難しい。
世界一カッコいい下水道の曲とも言われる、3曲目、下水道のアレンジなんかは新しい一面が見られてとても満足しました。こういうアレンジもあるのか、と。クジンシー戦もしかり。
この辺の新鮮な驚きを全曲通して感じられたら、もっと満足度は高かったかもしれません。間違いなく星5でした。
同い年で昔私と同じようにロマサガにどハマりした友人にも聴かせましたが、やっぱりいい曲とそうでもない曲に判断が分かれてるようでした。
原曲に忠実で、間奏のところだけ新しくアレンジを加えてる、そんな感じの曲が多かったなあ。
自分が求めてたのは、初めから終わりまで全く雰囲気の異なるアレンジで、よーく聴くと「あ、これあの曲だ！」ってな具合なものだったので、物足りなく感じたのかもしれません。
原曲に忠実なアレンジが好きな方であれば、大満足されること間違いなしだと思います。

Re:Birthとしては3作目、サガシリーズのRe:Birthとしてはこれが2作目となります。
前作のアルバムは、ミンサガからそれほど変化のなかった決戦！サルーイン、Believing My Justice
そして大胆なジャズアレンジにより批判的な意見が少なくなかった七英雄バトルなど
全体的には素晴らしい作品だったものの、難点のある曲もありました。
また術戦車バトルや玄城バトルといった、ややマニアックとも言える選曲に疑問を感じた方もいたのではないかと思います。

そんなファンの声を反映してか、今作は人気曲が目白押しです。
ロマサガ2からクジンシーとの戦い、サガフロからBattle♯5、Last Battle -Asellus-
ミンサガから呼び醒まされた記憶、邪聖の旋律、といった各作品で人気の高い曲を揃えています。
特にロマサガ2の七英雄バトルを、趣向を変えて再度収録してもらえたのは本当に嬉しいです。

今作も強烈なギターやドラムが特徴のロックアレンジとなっていますが
いくつかの曲に入っているバイオリンの旋律が非常に印象的です。
これにより邪聖の旋律の荘厳な雰囲気や、七英雄バトルのどこか哀愁漂う曲調を損ねることなく
ただのロックアレンジに留まらない見事な曲に仕上がっています。

今作は伊藤賢治氏のファンならば大満足のアルバムと言えるでしょう。0