ランボー『地獄の季節』 詩人になりたいあなたへ (理想の教室) の感想
参照データ
タイトル | ランボー『地獄の季節』 詩人になりたいあなたへ (理想の教室) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 野村 喜和夫 |
販売元 | みすず書房 |
JANコード | 9784622083269 |
カテゴリ | ジャンル別 » 文学・評論 » 詩歌 » 外国詩 |
購入者の感想
本書は,「地獄の季節」のガイド本としておもしろいです。「詩人になりたいあなた」への本とありますが,「あなたが詩人になる」ための本ではありません。この本を読んで,詩の批評家にはなれるかもしれませんが,たぶん,詩人にはなれません。
たとえば,「相田みつをの文章は“詩”ではないこと」「書く内容が決まっていたら詩を書く必要がないこと」「詩は自分探しとは無縁であること」「詩は詩人から離れていくこと」など,詩人でない人が,「詩とは何か?」「詩を書くとはどういうことか?」を考えるための,端的なアイデアが示されています。しかし,これらのことを知ったからといって,詩人になれるわけではなく,また,そもそも詩人でない人は,これらの意味を理解することは,難しいと思います。
著者もまた,そのことをわかったうえで書いているでしょう。この本を読んで,「あなた」がまだ「詩人になりたい」と思うなら,「風のあしうらをもつ男」ランボーのように,よく歩くほうがいいと思います。
たとえば,「相田みつをの文章は“詩”ではないこと」「書く内容が決まっていたら詩を書く必要がないこと」「詩は自分探しとは無縁であること」「詩は詩人から離れていくこと」など,詩人でない人が,「詩とは何か?」「詩を書くとはどういうことか?」を考えるための,端的なアイデアが示されています。しかし,これらのことを知ったからといって,詩人になれるわけではなく,また,そもそも詩人でない人は,これらの意味を理解することは,難しいと思います。
著者もまた,そのことをわかったうえで書いているでしょう。この本を読んで,「あなた」がまだ「詩人になりたい」と思うなら,「風のあしうらをもつ男」ランボーのように,よく歩くほうがいいと思います。