げんしけん 二代目の八(17) (アフタヌーンKC) の感想

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参照データ

タイトルげんしけん 二代目の八(17) (アフタヌーンKC)
発売日販売日未定
製作者木尾 士目
販売元講談社
JANコード9784063880212
カテゴリ » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » コミック

購入者の感想

キャラが、生きて歳をとっている
あのコミュ障気味だった久我山が
仕事を頑張り、キャバの味を覚え
斑目に、道を説くアドバイスをした

このシーンをみて、自分も歳をとったな
と痛感した

俺も、久我山が学生の頃は高校生でした

げんしけんのキャラはもはや、同級生みたいなもんです

皆に幸せになってほしいよ
いや、久我山、ほんといい奴に成長した。

げんしけんを初代から追いかけていると、
「げんしけんとはオタクとリア充の間で揺れ動く、悲喜交々の人間模様」
といった、この漫画だからこそできる深みのようなものに、読者としては期待してしまう。

ただこの巻は、上記のことはすっかり忘れて読み、純粋にラブコメとして面白かった。
初代もそうだったが、キャラの魅せ方がほんと上手いのだ。
紋切り型の「属性キャラ」がいるのではなく、各キャラそれぞれに人生があって、それでもちゃんと漫画になっててぐいぐい引き込まれる。

萌えの点でいえば、積極的になったハトくんは予想以上の破壊力だったし、その破壊力を受けて後ろで涙目になったり、みそ汁を飲んで一喜一憂してるスーもやばい。
矢島っちも、まだ一歩踏み込めていない感じはあるものの実はいちばん乙女だし、笹原妹は外道のようでいて時折ちらっと純粋さが見えて、しかしやっぱり外道でオチがついてる(笑)

こういうバランスのよさ、魅力の引き出し方は、作者が本当にキャラを愛していないときっとできない。
個人的にはスーがどんな風に発展していくが楽しみだが、どのキャラもみんな応援してあげたい。
次巻もめちゃくちゃ楽しみだ。

 「めぞん一刻」で主人公の男がソープランドに行ったとほのめかされるシーンがあり、読者から批判的な反応が多かった、というエピソードがある。要は、作者の高橋留美子はヒロインと対等な「大人の男」になるのに、そういう経験が必要だと考えたわけだが、同じようなことを本作でも狙っているのかなと思った。(久我山は「汚れた大人」になるルートか、「魔法使い」になるルートか、どっちだか)

 「脱オタ」について語るなら、オタクについて定義しないといけないわけだが、初代のころ(2000年代前半)と現代では、ファッションの面では「ギャル(ギャル男)」がいなくなって(恵子の変化!)、ジャストサイズの服を着るのが良しとされて、オタクと非オタクの違いというのが薄れてきたり、ライト化が進むなど状況も変わってきたが、内面的な部分ではそう変わらないのかなと個人的には思う。特にライトオタクではなくコアなオタクについては。
 結局、オタク向けコンテンツの消費に生活のエネルギーの大部分を注ぎ、妄想し、理論武装し、現実世界への適応を重視しない、ということの結果が「オタクっぽい」という周囲の印象や軋轢、恵まれない異性関係なわけだが(久我山「彼女なんかできるわけねえし一生童貞のつもりだったさ」)(卵が先か鶏が先か、という話でもある)、「ハーレム」状況ではあれ、斑目は「オタク」活動よりも現実の人間相手の問題に自問自答する比率が大きくなってきている。

 「…バカだねぇ 多少趣味じゃなくても チャンスあるなら一回つき合ってみればいいのに」

 という13巻の咲の言葉があるが、現実の恋愛では完璧に理想で、自分が好意を持った相手とくっつく、というケースばかりでもない。でもそんな妥協の恋愛をラブコメで見せられても興覚めなわけで、好意を向けられるうちにこっちも意識しだして、というのが王道なのだが、はてさて。女装した腐男子のホモセクシャルな恋心、というのがイマイチ自分にはピンと来ない。他3人もよくわからない。

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