ネオヴェルダン 牛刀包丁 180mm NVD-02 の感想

一つ包丁を選ぶなら何が良いか？大いに悩ませられる選択問題ですが、正解はそれぞれの家庭で違うのでしょうね。家はグローバル・プロの牛刀(刃渡り２０２ｍｍ位)で殆どの料理をこなしてるので、独り暮らしを始める子供にはネオヴェルダンの牛刀を持たせることにしました。
子供は家でグローバル牛刀を使い慣れてるから同じ位の刃渡りのタイプを探しましたが、本ネオヴェルダンシリーズの牛刀は１８０ｍｍと２１０ｍｍで刃幅がグローバルより広く、やや三徳包丁よりの設計になっており、刃元の背の厚みは薄い様ですが、１８０ｍｍが１６５ｇ、２１０ｍｍが１７５ｇと、グローバルプロ２０２ｍｍの１６０ｇよりやや重かったので、無難にヴェルダン牛刀１８０ｍｍの方を選択しました。

届いてみると思いの外に薄いので、刃元の背厚や重さをノギスやキッチン秤で測ってみたら、グローバルは２．１ｍｍ厚で１６２ｇ、ヴェルダンは１．６ｍｍ厚で１６５ｇでした。
下に画像を添付しましたが、目視ではもっと(倍近く)差がある様に見えますが、実際はグローバルが３割ほど厚いって程度です。しかもグローバルの場合は身幅が狭いので、その分刃まで急に薄くなって行きますが、ヴェルダンは身幅が広いので相対的に緩やかに薄くなっている様で、そのせいか刀身がたわみ易い感じはさほどありませんでした。

切れ味に関しては文句なしで、楽に髭が剃れます。怖いくらいの切れ味ですね。
耐久性に関しては、ヘンケルの包丁磨ぎ器も同時購入したし、骨や冷凍食品を無理して切らずに、適宜に磨いでやれば相当長保ちするのではないかと言う印象です。
高コスパな良品ですね。

アウトドアに持ってゆくために、野外の雑菌対策としてまな板ごと熱湯をかけても大丈夫なようにって、ハンドルまで金属製のこれをチョイスしたんですが、重量はそれなりにあるんだろうな・・・と思っていたら、届いてビックリめちゃ軽い！ハンドルが中空なのと、刃の厚みが三徳包丁としてはかなり薄いところが、その要因かと思います。グローバルや藤次郎に比べると、刃の厚みは5分の3といったところですか。ここは評価の分かれるところだと思いますが、薄さゆえの頼りなさがある半面、根野菜への食い込み具合は、実に優れたものがあります。
購入当初より、十分に切れる刃付けがしてありますが、砥ぎ直してみると腕の産毛がさらっとそぎ落とせる刃がつきますので、切れ味初期性能は充分、合格です。ただし、あくまで上級機種の包丁に比べると、切れ味の維持、いわゆる持続性は若干妥協せざるを得ません。たぶんＨＲＣ硬度にして55~56くらい、有名どころでは440Ｂ、ＡＵＳ-6くらいの鋼材と同等の感触です。Ｖ金10号の包丁に比べて、半分くらいの期間で切れ味の実用性がなくなります。こまめにお手入れして、気軽に使用できるという点では、十分使えます。砥ぎの練習用に購入しても、きちんと砥げばしっかり切れるという点で、練習台にはもってこいだと思いますので、砥ぎ入門者の方にもおすすめです。